お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣(40)の退社騒動が波紋を広げている。

 西野は先月30日付で所属先の吉本興業を退社。あくまで「円満退社」を強調しているが、社内からは「深夜1時過ぎに平然と仕事の電話をかけてくる」「対応しないと途端に不機嫌になる」といった声も聞かれていた。

 これについて説教したのは、お笑いコンビ「ロザン」の菅広文(44)。西野は1日、「今回の反省点を正直に並べてみる」と題してブログを投稿。菅からはSNSでマネジャーとのやりとりを公開したことについて「こっぴどく叱られた」とそうだが、加えて『そもそも会社員の方に、夜に仕事のLINEしちゃダメだよ』」とも諭されたという。

 西野は「普通に社会人としてアウトだと。これは僕がナアナアにしていた部分だと思います。『それは時間外労働にあたるわけだから、社会人として許さないよ』と言われて、ホント、その通りだなぁと思いました」とつづっている。

 この手の退社騒動が起きると、背景に巨大な組織の意向や長年のしこりがあったように捉えられたりするが、実は身近な〝悪癖〟が問題の本質としてボディーブローのように効いていることが多い。

 西野は自他ともに認めるショートスリーパー。18年9月24日のブログでは「一日平均20時間ほど努力しています。(中略)サロンメンバーから一番言われる言葉は、『いつ寝てるの?』です。酔っ払ったら一瞬で寝ます(気絶します)が、シラフだと基本、寝ません。
絵に描いたようなショートスリーパーです。そして、朝起きて、夜に気絶する寸前まで、ずっとエンタメに時間を捧げています」と明かしている。

 文末には注意書きとして「女の子とエッチさせていただく時間だけはキチンと女の子と向き合っています」と記しているが、これはご愛嬌。

 コロナ禍でも多忙なのは変わらず、昨年3月26日にもブログで次のように綴っていた。

「かれこれ20年近く、1日2時間ぐらいしか寝ていないので、コロナちゃんがあろうがなかろうが活動時間は変わりません」

 ショートスリーパーは歴史的な偉人に多く、フランス革命のナポレオンの睡眠時間は1日3時間。〝鉄の女〟ことイギリスのサッチャー元首相は4時間、米国のビル・ゲイツやトランプ前大統領も睡眠は1日数時間程度といわれる。レオナルド・ダヴィンチは変則的で4時間ごとに15分ずつ仮眠を取っていたという。

「西野さんは〝超人〟なんですよね。時間軸がほかの人と違うから、深夜にも平気で仕事の電話をかけてくるし、出なかったりすると激怒する。自分の生活スタイルに周りが合わせるものだと勘違いしていた。やられた方はたまったものではありません。マネジャーがコロコロ変わるのも分かる気がします。西野さんの時間軸に誰も対応できなかったんです」とは吉本内部に詳しいライター。

 残念なのは、それがアウトなことに今ごろ気付いたこと。もっと早く他人の気持ちを汲むことができれば、退社することもなかったかもしれない――。