お笑いコンビ「霜降り明星」(せいや=28、粗品=28)が、ピン芸人日本一決定戦「R―1グランプリ2021」決勝(フジテレビ系、3月放送予定)のMCを務めることが分かった。制作する関西テレビが25日、発表した。

 アマチュア時代からR―1に挑戦し、19年に優勝している粗品は「芸人随一のR―1好きです。『99人の壁』のオファーがきた時も、テーマをR―1でアンケート返しましたから。それくらい好きです。だから光栄ですし、めちゃくちゃ楽しみですし、プレッシャーも感じています。頑張りたいです」とMC就任のオファーに大喜び。

 せいやは「相方は優勝していますし、僕も決勝いかせてもらっているので、ありがたい話ですね。経験している分、雰囲気とかわかるじゃないですか? 結果がいい人ばかりではないので、あかんかった人の盛り上げも頑張りたいです」と殊勝なコメントの一方で、「今回大役のMCで恐縮しているのですが、これをステップアップにして、審査委員長の座を狙いたいと思います」と大風呂敷を広げた。

 R―1のMCといえば、04年から19年の大会までお笑いコンビ「雨上がり決死隊」が務めてきたが、宮迫博之が〝闇営業問題〟で吉本興業を辞めたこともあって、昨年は蛍原徹が一人でMCを務めた。その時に、アシスタントを務めたのが粗品だった。

 在阪お笑い関係者は「『アメトーーク!』などを見てもわかるように、蛍原さんのMCぶりは好評ですが、蛍原さん一人では、いつまでたっても宮迫さんのことを言われる。闇営業でついた宮迫さんのイメージは払しょくできていませんからね。昨年の粗品さんのアシスタントぶりも良かったですし、人気も上昇中の『霜降り』をMCに起用することで、カンテレは先を見すえた方向にかじを切ったのでしょう」と指摘した。