BTS困惑 写真集の架空版権詐欺で2000万円損害! 被害者が語る詐欺師の正体

2021年01月23日 11時40分

世界中で大人気のBTS(ロイター)

 ペテン師の素性が判明した。全米チャートで何度も1位を獲得するなど世界的人気の韓国7人組ヒップホップグループ「BTS」の名前を使った“詐欺トラブル”が勃発し、物議を醸している。2月下旬に予約限定で発売される写真集「Dicon vol.10『BTS goes on!』」をめぐり、韓国の詐欺業者Xに写真集の架空の版権契約を結ばされた日本の芸能関係者が2000万円もの損害を受けたのだ。そのXの正体は、日本に韓流ブームを巻き起こした韓国俳優Yの元マネジャーだった――。

 2018年に起きた“原爆Tシャツ騒動”も、すっかり過去の話になっている。昨年8月にリリースした「Dynamite(ダイナマイト)」で、韓国人アーティスト初の米ビルボード・シングルチャート1位となったBTS。世界的に人気が爆発し「21世紀のビートルズ」の呼び声も高い。そんな中、発売されることになったのが「Dicon――」だ。

 出版関係者が言う。

「BTSのグッズはとにかく飛ぶように売れるので、入手できないファンが多かったんですよ。そこで今回は完全予約制となりました。予約期間は昨年12月18日から同27日までと、わずか10日間だったんですが、申し込みが殺到したそうです」

 同写真集は、各メンバーが表紙になったメンバー別バージョン7種類とデラックスバージョン1種類の計8種類。304ページの大ボリュームで、オリジナル特典も多く、ファンにとってみればノドから手が出るほど欲しいに違いない。

「商品は2月下旬にも発送される見込み。いったいどんなカットが使用されるのかネット上で早くも話題を集めています」(前同)

 一方で韓国内では、BTSの偽写真集への架空投資詐欺で投資会社社長らが逮捕される事件も発生。被害総額は10億円といわれる。

 それだけではない。BTSのエージェントを装った韓国の詐欺業者Xが、2000万円の版権料で日本人の芸能関係者をカモにしたケースも起きている。

 しかも、この“偽BTS版権エージェント”のXは、韓国俳優Yの元マネジャーだったことが判明。Yは、韓流ドラマで日本にブームを巻き起こした一人だった。

 韓国芸能通のジャーナリストの話。

「Xは自殺した韓国の人気俳優Yの元マネジャーです。前の事務所から独立した俳優と一緒にXは新事務所を立ち上げ、信頼関係を築いた後に投資と偽って、事務所の資金を横領。横領発覚後は事務所を去ったものの、日本人をターゲットに動いていたようです」

 詐欺の手口も巧妙だった。Xと契約してしまった日本の芸能関係者が明かす。「版権料は分割で払ってきましたが、コロナ禍で撮影が遅れたなどと言われ続けているうちに光文社からの刊行を知り、だまされたことに気づきました。韓国の人気アーティストのエージェントをかたる詐欺会社が以前から出ていたので気をつけていましたが、今回は巧妙でした」

 というのも、韓国芸能界のドンの関係者、韓国の有名タレントの元マネジャー、韓国の人気テレビドラマのプロデューサー、株式上場目前のエンタメ会社役員…本物か偽物なのか、Xの周囲には、さまざまな登場人物が出てきたという。

 同関係者は「巧妙な写真集のサンプルを見せられたので説得力がありました。コロナ禍を理由に話が延び延びになって、問い合わせたら、逆ギレして呪いのような発言をしてきたのです」と語る。

 さらにコロナ禍での緊急事態宣言という予期せぬトラブルが加わった。

「日本政府が水際対策強化として、韓国など11の国と地域からビジネス目的の新規入国を14日から一時停止すると発表しました。コロナ禍を利用して国際詐欺師も逃げやすくなっていて、当惑しています。国際訴訟の準備ができません」(同)

 日韓で情報が共有されにくいことを隠れみのに、日本の芸能関係者を食い物にするとは何とも卑劣だ。