さらばトランプ! 前大統領に〝因縁〟のグレタさんが惜別の皮肉ツイート「とても幸せそう」

2021年01月21日 11時54分

ワシントン近郊の基地で離任式に臨んだトランプ氏(右はメラニア夫人、ロイター)

 米国の首都ワシントンで20日(日本時間21日未明)に行われたジョー・バイデン氏(78)の大統領就任式は、新型コロナウイルス感染拡大と6日に起きたドナルド・トランプ前大統領(74)の過激支持者による連邦議会議事堂乱入事件の影響により、一般観客を排し厳戒警備下で行われる異例の晴れ舞台となった。その原因を作ったとも言うべきトランプ氏は異例の欠席。ホワイトハウスを去った同氏にはセレブや著名人から辛辣なメッセージが寄せられ、新旧大統領のツーショットがなかった式典では国歌を独唱したレディー・ガガ(34)ら女性陣がひときわ目を引いた――。

  懸念された“トランプ教”信者による暴動などは、日本時間21日午前の時点では起きていないもよう。無事に終わった就任式で汚点を残したのが、早々と別荘のあるフロリダ州へ行ってしまったトランプ氏だ。

 職を退く大統領が後任の就任式を欠席するのは1869年以来という異例の事態。落選した大統領選で不正があったとの主張を撤回せず、国民の団結を再確認する就任式の日、ワシントン近郊で離任式に臨み、「さようなら。近いうちにまた会おう」「4年間で成し遂げた仕事は素晴らしいものだった」と自画自賛、最後までトランプ節のまま退場した。

 そんな前大統領に、意見を異にする著名人から厳しい声が浴びせられた。

 スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)は20日、ホワイトハウスを去るトランプ氏の画像をツイッターに投稿し「明るく素晴らしい未来を楽しみにしているとても幸せなお年寄りのようだ」と皮肉った。

 トランプ氏はかつて、環境問題の解決を訴えるグレタさんを「明るく素晴らしい未来を楽しみにしているとても幸せな少女のようだ」とツイートして皮肉ったという経緯があり、同じ表現でやり返した形だ。

 映画監督マイケル・ムーア氏(66)はツイッターで「トランプ! STFU! GTFO!」と蔑称「ファック」を示唆する「F」を含む4文字略称を並べ「黙れ」「うせろ」と投稿した。トランプ氏は「史上最大の敗者」だと断定している。

 女優のエイミー・シューマー(39)は19日のツイッター投稿で、SNSのアカウントが凍結されるなどしているトランプ氏が「SNSに戻ることを許すな」との趣旨のメッセージを出した。俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(73)は、トランプ批判こそしていないが、バイデン氏との写真を添えて「あなたに味方する。あなたの成功は国の成功」とツイッターにつづった。

 歌手バーブラ・ストライサンド(78)も政治家名は挙げずに「幸せな日がまたここに訪れた」と喜びのツイートを19日に放っている。

 引き継ぎを行うべき前大統領のみならず、コロナ感染防止と暴動対策のため、一般観客も不在だった就任式。街は静けさに包まれ、祝福ムード全開とはならなかった式典で目を引いたのは女性たちだった。

 バイデン氏を支持し、国歌「星条旗」を独唱したガガは、舞踏会のドレスのような、上がネービーブルー、盛り上がったスカートは赤といういでたち。米紙USAトゥデー(電子版)は「びっくりするような」と形容した。音楽パフォーマンスに登場したジェニファー・ロペスは白の衣装。2人のカラーを合わせると星条旗の色使いとなる。バイデン氏がこの日の演説で訴えた「アメリカのストーリーは我々みなで作っていく」という精神にも合致するかのようなファッションと化した。

 この日は米若手トップ詩人の黒人女性アマンダ・ゴーマンさん(22)が詩を朗読。初の女性副大統領となったカマラ・ハリス氏(56)や前出のガガらともども、女性の存在感が際立った。バイデン政権で閣僚級を務める女性は5割を超え、史上最多になる見込みだという。