第164回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、都内で行われ、芥川賞は宇佐見りん氏(21)の「推し、燃ゆ」(文藝秋季号)、直木賞は西條奈加氏(56)の「心淋(うらさび)し川」(集英社)に決定した。

 直木賞にノミネートされた、アイドルグループ「NEWS」の加藤シゲアキの小説「オルタネート」は受賞を逃した。

 宇佐見氏の「推し、燃ゆ」は、男性アイドルを推す女子高生が主人公の物語。西條氏の「心淋し川」は、小さくよどんだ川が流れる江戸・千駄木町の「心町(うらまち)」が舞台の時代小説。