ブラジル1部ボタフォゴを退団して欧州復帰を模索中の元日本代表MF本田圭佑(34)が19日、新型コロナ禍の深刻なブラジルで大人数での会食開催が批判を浴びていることに猛反論を展開した。

 本田はパーソナリティーを務めるニッポン放送の「本田圭佑『NowVoice』」(毎週火曜午後7~9時)に出演し、冒頭に今回の騒動について口を開いた。

「考えは一貫して変わっていない。謝るようなことがあるとしたら、ランチに来てくれた選手が巻き添えを食らっていて申し訳ない」と改めて会食の開催は間違っていないと強調。その上で「日本では緊急事態宣言が出ていて、実際に経済的にも健康的にもダメージを食らっている人がいるという事実がある。その人たちの気を悪くさせたようなら、それはごめんという気持ちもある」とコロナ禍で被害を受けている人々に対しては謝罪した。

 今回批判を浴びた原因は、新型コロナ禍での会食よりもボタフォゴでの不振と退団の経緯にあると指摘。「実際にコロナで僕がああだこうだ言われているのも、チームで彼ら(批判する人)が期待していたほどの結果を僕が出せなかったことと、その難しい状況でチームを出て行った、見捨てていったと悪く言う人はそういう解釈をしている。そのタイミングで、この送別会は揚げ足を取られた形になった」と主張した。

 さらに持論を展開し「ブラジルって毎日ビーチに出たらわんさか人がいて、全員マスクしていない。日本ではマスクしていないと言われる方がいるけど、ブラジルに住んでいた僕の肌感覚としてはサッカー選手としての本質がベースに来て、揚げ足を取られた。それは僕自身の問題であり、あのイベントを開いたかどうかは別に本質ではない」と重ねて熱弁した。

 あくまでも新型コロナ禍でのパーティー開催の非を認めるつもりはない様子の本田。今後新天地が決まった際にはどんな〝歓迎会〟が開かれるのだろうか。