将棋の朝日杯オープン戦・決勝トーナメントが17日、愛知県・名古屋市で行われ、藤井聡太2冠(18)が、94手で豊島将之竜王(30)を破り、準決勝進出を決めた。

 この日の初戦で大石直嗣七段を破りベスト8進出を決めた藤井2冠はこれまで0勝6敗という〝天敵〟豊島竜王と対戦。
藤井2冠が後手番の早繰り銀からの積極的な攻めを見せ、粘る豊島竜王を寄せ切り、初めて豊島竜王に勝利した。

 これまで、6連敗と複数回対局がある棋士の中で唯一勝てていなかった〝天敵〟だったが、ようやく壁を打ち破った格好だ。藤井2冠は「最後まで際どくて分からなかった」としながらも、ほっとした表情を見せた。

 藤井2冠は準決勝で渡辺明名人(王将、棋王)と対戦。同棋戦3回目の優勝を目指す。