作家でタレントの乙武洋匡氏(44)が17日、ツイッターで新型コロナで入院勧告拒否者に対し罰則を科する方針に対して言及した。

 新型コロナの患者が自治体からの宿泊療養などの要請に応じないケースに対し15日、厚生労働省は入院患者への罰則を設ける方針を示した。

 これについて乙武氏は「これ、『どういう社会であるべきか』という思想的な話もあるけど、運用面を考えても、入院できない事情を抱えている人は感染を公表しない、もしくは体調が悪くなっても検査を受けないといった悪循環をもたらす可能性もあるよね」とし、罰則を設けることで感染したことを公表しにくくなる人が増える可能性を指摘した。

 これまでは法的な位置づけがないため拒否されるケースが続出していた。しかし、今回の方針では入院勧告に反した場合は「1年以下の懲役か100万円以下の罰金」、保健所の調査を拒否した場合などは「50万円以下の罰金」を科すことが検討されている。