【石川優実が芸能界のセクハラ、パワハラ告白】TV局プロデューサーが強引に歌舞伎町のホテルへ

2018年10月04日 14時00分

被害体験を明かした石川

【現役女優が芸能界の性接待を実名告白!石川優実「#MeToo」:連載4】芸能界のセクハラ、パワハラを顔出しで告白した女優・石川優実(31)の連載「#MeToo(ハッシュタグミートゥ)」の4回目。自身が望まぬ「ヒップ全露出ショット」という“過激グラビア”を強制された地元・名古屋のプロダクションを辞めた石川は「女優」を志し、舞台などでキャリアを積み始める。ところが、そこで知り合った制作関係者からパワハラを受け、しまいにはテレビ局プロデューサーに引き合わされ、歌舞伎町のホテルに連れ込まれた――。

 地元の事務所を何とか逃げ出すように辞めて、私は女優としての活動も開始します。舞台に何本か出ていたんですが、そこで知り合ったAさん(仮名)から「仕事を振ってあげるよ」と声をかけていただいたんです。

 でもAさんはかなり、パワハラ体質だった。飲みに呼び出されて、夜も家に帰してもらえない。もしかしたら、私のことを本当に思ってくれての行動だったのかもしれませんが、当時はその人も幸せそうな表情をしていなかったので、ストレス発散に使われたのかな、とは思います。

 私はこの連載でAさん個人を責めるつもりはない。個人攻撃をしたところで、根本的な解決にはならないと思っているので。その人も記事を読んで、ちょっとおびえて暮らしてもらえればというか、もう、二度とそういうことをしないでくれれば、それでいい。

 でも当時を振り返ると、Aさんに連れられて、男の人がいっぱいいるところで、接待のようなことをさせられたりとか。私、男の人を立てたりとか、そういうことが苦手で。それを伝えると「え、そんなことで売れようと思ってるの?」とかAさんに高圧的な感じで言われたんです。そういう大人が周囲に多かったです。それに私が抵抗しないので、余計に増長させていた部分はあったのかもしれません。呼び出されて行かないと「やる気がない」とか言われて…。深夜に呼ばれることはないですが、終電は明らかに間に合わない感じですよね。終電で帰ろうとすると「まだいいじゃん」とゴネられる。

 それだけなら、お付き合いの範囲で済まされる部分があるんですが、1回、テレビ局のプロデューサーさんとそのAさんと3人で飲むときがあって。歌舞伎町のホテルに連れていかれた。私もその時は感覚がマヒしていて、抵抗しようとか、そういう気持ちにもならなかった、なれなかった。“従うしかないな”というふうな考え方になっていたというか。怖いし、逃げられなくて。そこで口でさせられたんです。性行為は逃げられたんですが、正直言って、自分でもどういうふうになっていたのか記憶にない部分があります。

 現状、こういう被害に遭ってるタレントさんは声を上げにくいと思うんです。中には、そもそも問題としてない人もいるし、我慢して大きなものをつかんだ人は「じゃあ、私が我慢してつかんだものって何だったの?」っていう心理状況になっているはずなので、なおさら、声を上げにくいと思います。だから、私がこういうふうに告発するということを「わがまま」だと思っている方もいると思います。あとは言いたくても、言ったら仕事がなくなる人も多いと思う。事務所に所属している人だとなおさらそうですよね。私はいま所属はしてないので言える部分もある。個人的に女優さんやタレントさんから連絡も来ています。例えば「私はそれ(セクハラ、パワハラ)に耐えられなくて辞めたけど、優実ちゃんが言ってくれてすごく救われました」とか。数にして10人ぐらいかな。ひそかに応援の声が届いています。(つづく)

☆いしかわ・ゆみ=1987年1月1日生まれ。岐阜県出身。2004年、高校3年生のときにスカウトされて芸能界入り。グラビアアイドルとしてDVDを30本以上発売するなど人気を博す。その後、女優として活動。14年には映画「女の穴」で映画初主演。17年にブロガーのはあちゅう氏に触発され、自身が経験した芸能界セクハラ事情を実名で告発。日本での#MeToo運動を展開している。

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