元チャンバラトリオのゆう輝哲也(本名・井上哲也)さんが4日、敗血症のために亡くなっていたことが分かった。79歳だった。所属の吉本興業が7日に発表した。

 ゆう輝さんは同志社大に通うインテリ学生だったが、映画の世界に憧れて中退。1965年に東映に入社し、大スター・高倉健さんの付き人を務めつつ、端役の斬られ役を演じていた。
 
 68年に南方英二さんの病気療養中に、代役として同トリオに加入。南方さんの復帰後は、4人組となった。その後、トリオを脱退。復帰を経て再び脱退し、本格的に俳優に転身後は、Vシネマを主戦場に活躍した。

 長い芸歴と豊富な人脈を生かして演じるリアルなヤクザ役には定評があり、「極道の妻たち」に出演したほか、「難波金融伝・ミナミの帝王」では、沢木親分が当たり役となった。また、映画プロデューサーとしても手腕を発揮した。

 通夜・告別式は近親者のみで行われ、後日、改めてお別れの会を開く予定。

 同トリオはお笑いでポピュラーとなったハリセンツッコミの元祖として知られる。