映画「007シリーズ」でボンドガールを演じたことなどで知られる米女優タニア・ロバーツ(65)が3日、米国・ロサンゼルスの病院で死去したとの情報は誤りで、タニアは生存していることが4日(日本時間5日)分かった。

 タニアは昨年12月24日、犬の散歩後に突然倒れ、ロス市内のシダーズ・シナイ・メディカル・センターに緊急搬送された。だが、病状は改善せず、3日に同病院で死亡したと報じられた。

 訃報を速報した米芸能サイト「TMZ」によると、内縁の夫、ランス・オブライエン氏は3日午後、病院からタニアが危篤との連絡を受けて病室に駆け付けた。病床でタニアは目を開き、同氏の手を握ったが、力尽きて目を閉じたという。

 妻が息を引き取ったと思い込んだオブライエン氏は悲しみのあまり病室を出て、医師らと話をすることもなく、タニアの広報担当者マイク・ピンゲル氏の車で病院を後にした。その話をもとにピンゲル氏はタニアの死亡をTMZなど各メディアに伝えた。

 ところが4日、オブライエン氏が米芸能ニュース番組「インサイド・エディション」とのインタビューを受けている最中、病院から「タニアは生存している」との連絡を受けた。同番組ではオブライエン氏が「彼女は生きているということなんですか?なんてことだ、神よ、ありがとう」と病院職員と電話で交わした会話が放送された。

 広報担当者のピンゲル氏は、タニアの病名や現在の病状などについて言及していないが、新型コロナウイルスによる感染とは無関係としている。また、コロナ禍の影響でオブライエン氏も病院を訪れることは原則禁止されているという。