コロナ禍で全国ツアーや東京ドーム公演が中止・延期になったが、アイドルグループ「日向坂46」は“ポジティブ”だ。

 24日に配信ライブ「ひなくり2020~おばけホテルと22人のサンタクロース~」を開催。本来は12月6、7日に初の東京ドームで予定されていた公演だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来冬に延期に。代替開催として無観客の配信ライブを行い、9万5714人のファンがチケットを購入した。

 デビュー曲「キュン」や「ドレミソラシド」「ソンナコトナイヨ」のシングル曲など全22曲を披露した。4曲目の「まさか、偶然…」では、9月から眼科系の病気の治療に専念するため休養していた松田好花がサプライズ復帰した。

 松田は「ステージに立てていることが本当に幸せです」と感謝し「まだ万全な状態とは言い切れないけど、大好きな日向坂46の活動を頑張っていきたい」と涙の決意。

 渡邉美穂は「全員揃ってステージに立てるのは当たり前じゃないんだなって…。22人全員揃ってのステージは感動しました」と温かい涙で松田を迎え入れた。

 昨年2月に「けやき坂46」から「日向坂46」に改名。「キュン」は女性アーティストのデビューシングル初週売上枚数の歴代1位を記録し、NHK紅白歌合戦に初出場。今年2月に発売した「ソンナコトナイヨ」は、自己最高のオリコンシングルランキング初週55・8万枚を売り上げ、今年も2年連続で紅白出場を決めた。

「今年は12月の東京ドーム公演に向けた1年だったのは確かですが、コロナ禍で開催が難しいことは覚悟していたので、メンバーに悲愴感はない。むしろ、来冬に開催延期が決まったことで、“来年東京ドームにふさわしいグループになる”と前向きに気持ちを切り替えている」(音楽関係者)

 今年の紅白でのパフォーマンスも大いに期待できそうだ。