NHK大阪放送局は24日、2021年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロインに女優の上白石萌音(22)、深津絵里(47)、川栄李奈(25)が決定したことを発表した。

 同作は07年後期の連続テレビ小説「ちりとてちん」を手がけた藤本有紀氏によるオリジナル作品。昭和、平成、令和の時代に、京都、岡山、大阪を舞台にラジオ英語講座とともに歩んだ祖母・安子、母・るい、娘・ひなたの3世代親子を描く。ヒロインが3人となるのは朝ドラ史上初だ。

 同局は少なくとも一人はオーディションで選出するとしていたが、3061人の応募の中から上白石と川栄が選ばれた。

 安子を演じる上白石は「連続テレビ小説への出演はずっと大きな目標でした。大好きな『英語』と『ラジオ』で紡がれるこの作品で夢がかなうこと、本当にうれしく思います。オーディションの時、スタッフの皆さんの空気感がとても温かくて、このチームの一員になりたいと強く思いました。けれど自信は全くなかったので、知らせを受けた時は心底驚きました。今はとにかく大阪の地で皆さんと再会する日が待ち遠しいです。深津絵里さん、川栄李奈さんへと続くリレーの第一走者として、しっかりバトンをおつなぎできますよう、そして皆さまの朝を明るく照らせますよう、誠心誠意務めます」と意気込みを語った。

 一方、ひなた役の川栄は「朝ドラヒロインは一つの大きな夢であり、何度もオーディションに参加させていただきました。受かるまで受け続けようという気持ちでいて、今回も自分の全力を出し切って結果を待っていたので受かったと聞いたときは信じられないほどうれしかったです」と喜びのコメント。

 上白石、深津とはすでに対面も済ませたそうで「徐々に現実味が帯びてきてワクワクとドキドキでいっぱいです。以前、『とと姉ちゃん』に出演させてもらった際にヒロインの高畑充希さんがとてもパワフルですてきな方だったので、私も周りの方々にパワーを与えられるように楽しく明るく撮影に挑めたらなと思っています。大阪は、以前仕事で何度か行かせてもらい、大阪ならではの街並みや風景、人情あふれる温かい人たちにとても元気をもらっていたので長期間の撮影ですが今から楽しみです。少しでもみなさんに笑顔をお届けできるよう精一杯頑張ります」と撮影開始を待ち望んだ。