元航空幕僚長で軍事評論家の田母神俊雄氏(72)が23日、ツイッターを更新。周辺諸国に比して微増にとどまる我が国の防衛費に関し、大幅な増額が必要と意見した。

 田母神氏は「我が国の防衛費が9年連続増で今年もこれまでの最大で5・3兆円になるとマスコミが騒ぐ。しかしこの10年間で1・08倍と微々たる増加だ。中韓などは毎年5~6%も伸びて10年経てば2・5倍近くなる」と指摘。

「防衛費はあと数年で韓国にも抜かれ日本は一層侮られることになろう。防衛費の大幅増額が必要だ」と声を大にして訴えた。

 また、〝ヒゲの隊長〟こと元自衛官の佐藤正久参院議員(60)は同日、ツイッターで「今朝3時前後に大正島の領海に侵入した中国公船は4千トン級と3千トン級の2隻今も領海侵入を継続中。一方、日本漁船は9・7トン。海保が間に入り、日本漁船を警護中。漁船は漁を継続」と、王毅外相(67)の来日後も一向にやむ気配がない領海侵入を報告している。

 折も折、海上自衛隊トップの山村浩海幕長、西成人海幕副長が新型コロナウイルスに感染。中国は自ら世界にばらまいたコロナ禍に乗じて周辺諸国への挑発・威嚇行為を強めており、尖閣諸島の実効支配をもくろんでいる。