N国党が年の瀬に猛チャージ! 党名変更、ゆづか姫出馬会見のウラに大きな〝勝算〟

2020年12月22日 05時15分

広島3区からの出馬会見を行ったN国党の新藤加菜氏(顔写真は立花党首)

 ただでさえ忙しい師走に、N国党が一気呵成に動いている。21日に党名を「NHKから自国民を守る党」に正式に変更すれば、次期衆院選の最大注目区となる広島3区に擁立された〝ゆづか姫〟こと新藤加菜広報室長(27)が、広島県庁で出馬会見を行った。猛烈チャージをかける背景には、NHK改革が待ったなしとなっている状況がある。


 立花孝志党首(53)はこの日、予告していた党名変更の作業に着手。千葉県庁、総務省とハシゴし、党名を「NHKから国民を守る党」から「NHKから自国民を守る党」へと正式に変更した。懸案だった略称「自民党」に関しては、この日朝になって不受理を表明していた総務省が一転、受理に動き、中央選挙管理会で可否が判断されることになった。

 同じころ広島県庁では、新藤氏が出馬会見を行った。広島3区は公職選挙法違反で公判中の河井克行元法相(57)の地盤で、衆院選での候補者を巡って、自民党と公明党が火花を散らしている真っただ中で、注目区となっている。

 新藤氏は「お金に汚い大人の世界が本当に存在するなんて!」と金権政治を痛烈に批判してみせたが、東京から嫁入りした〝お姫様〟には、地元記者から「何で『ゆづか姫』と言うのですか?」なんて質問も飛び出した。

 当初、来年1月に行う予定だった党名変更や出馬会見を急いだワケは、NHKとのバトルが佳境に入ったことが大きい。

 N国党はNHK集金人の活動が弁護士法に抵触するとして裁判で争っている中、NHK受信料値下げにかじを切った菅政権も加わり、NHK側に猛烈なプレッシャーをかけているのだ。

 武田良太総務相(52)はこの日、集金業務を日本郵便へ委託することを検討していると閣議後の会見で、正式に明かした。NHKの前田晃伸会長(75)は、来春から営業活動の全面見直しを表明しているが、受信料値下げを含めた改革案を来年1月の通常国会前までに一旦の提出を要求されており、携帯電話料金の値下げ競争同様、身を切る覚悟を求められている。

 立花氏は「NHK側は相当追い込まれている。これで(従来の)集金人活動がなくなれば、参院選で掲げた公約の一つを達成できることになる」と手応えを感じており、党名変更はあくまで同党の活動を注目させるための仕掛けというワケだ。新藤氏も「ふざけているといわれるが、当選するだけが目的じゃない」と注目区からの出馬で、同党をアピールする狙いがあり、「鉄は熱いうちに打て」とばかりに年の瀬に攻勢に出たワケだ。

 立花氏は党名変更したものの、略称の自民党と合わせて、衆院選では使用しないことを表明し、次の話題作りも忘れていない。

「これまで略称はN国党だったが、なんだかわからない人も多い。もっと直接的な名前にしたい。略称『NHK』のNHK党かな」。シンプルなNHKだけの3文字は商標に抵触する可能性もあるが、立花氏は本気も本気で、物議を醸す仕掛けはまだまだ続きそうだ。