来年1月13日にファーストアルバム「ONE」でメジャーデビューを果たす男性7人組グループ「7ORDER」。発売日当日には日本武道館でグループとして初の単独ライブを敢行するという“異例”の7人だ。インディーズで活躍してきた彼らが、一気に武道館という大きなステージに立つそのワケとは――。

 安井謙太郎(29)、真田佑馬(28)、諸星翔希(26)、森田美勇人(25)、萩谷慧悟(24)、阿部顕嵐(23)、長妻怜央(22)の7人で結成された7ORDER。昨年5月に「7ORDER project」という音楽、演劇、アートなど様々なエンターテインメントを作り上げるプロジェクトを始動させ、インディーズでシングルをリリース、写真集を出版したりと活動を続けてきた。

 その7人が、結成約1年半でメジャーレーベル(日本コロムビア)からアルバムをリリースする。11月にこのニュースが流れるとファンは大喜び。本紙のインタビューに7人は「応援してきてくれた人たちが喜んでくれたのがうれしい」と口を揃える。長妻は「諦めてたらこうはならない。がむしゃらにやってきたけど、ここまで来られたことを自分で褒めたい」と笑顔を見せた。

 バンドという形態をとりながら「ジャンルレス」と称し、様々なことに取り組んできた。阿部は「みんなが好きなものがバラバラだったのが一番大きいと思う」と振り返る。真田の音楽、森田のダンスなど活動は様々で「どんどん増えていくと思います」と諸星。それでも「7人が目指すところは同じ。ライブが大好きで、いろんな所に立ちたいという思いが強かった」と萩谷は7人の絆を語った。

 その一発目のステージが日本武道館だが、武道館でスタートというのも狙っていたわけではない。阿部は「実は今年5月には、いろんなところでライブをやろうと話し合っていた」。

 そのライブの計画も新型コロナウイルスの影響で頓挫した。ただ、その頓挫もグループにとっては良い流れになった。仮にライブを実施していた場合、アルバム制作は前倒しになっていたという。「トントン拍子に行っていたら、メジャーという出会いもなかったかも」と森田。メジャーリリース日が武道館ライブと重なる快挙もなく、諸星は「そういう意味では“持ってる”グループかもしれないですね」と笑みを浮かべる。

 アルバム「ONE」について、収録曲「Love Shower」などの作詞作曲を手掛けた真田は「『7ORDER』として歩いてきた軌跡。僕たちの足跡が詰まっているアルバムです。全曲通して、聴いてもらえる人が前向きになるような曲が集まっている」と語る。そのアルバムを引っ提げて武道館のステージに立つ。安井は「来れない方も楽しめるような総合エンターテインメントを作りたい。ライブ会場だけで終わらないようなステージを目指したいですね」と意気込む。

 今回のメジャーリリースはゴールではなく、7人が「ここからがスタート」と口を揃える。安井は「RPGに例えると、いままでは一人で冒険していたのが、いろんな方が助けてくれて、仲間になってくれて。まだ序盤ですが、これから先、どんなことが起きるのか、いまはワクワクしかない」と目を輝かせる。来年、どんな飛躍を見せるか楽しみだ。

 ☆せぶんおーだー 安井謙太郎(やすい・けんたろう)、真田佑馬(さなだ・ゆうま)、諸星翔希(もろほし・しょうき)、森田美勇人(もりた・みゅうと)、萩谷慧悟(はぎや・けいご)、阿部顕嵐(あべ・あらん)、長妻怜央(ながつま・れお)の7人で、2019年5月に始動。同年8月に7人が主演の舞台「7ORDER」を開催。翌年3月に自主レーベルから「Sab繧盾?撃盾翌?秩vでCDデビュー。9月に発売した写真集「WE ARE 7ORDER 1st PHOTO BOOK」が話題となった。