
漫才日本一を決める「M―1グランプリ2020」で優勝した、マヂカルラブリーの野田クリスタルと村上が番組終了直後、記者会見を行った。
――今の気持ちは
村上 もちろん、うれしいと言いたいですが、まだホントに何ものみ込めてなくて。喜びよりも、どうしちゃったんだろうという感じが大きい。
野田 いろんな漫才があったなあと思った。正直、おいでやすこがさんが優勝してもとんでもないことになってたと思うし、漫才中、(自分は)あんなにしゃべってなかったので、僕らで良かったのか、と。でもチャンピオンとして自覚持って…。オレはチャンピオンです! 文句言わせません。漫才です。僕らのは。
村上 あれは漫才ということになりました。
――番組の最後に「恵美ちゃん、やめないで」と言ってたが
野田 今日は上沼さんに怒られた組がいなかった。毎年、誰か怒られてたけど。それで、ホントに上沼さんは辞めちゃうつもりなのかなと不安になっちゃいまして。でも僕らは3年前、最下位で、今日こういうことになった。絶対必要なんで、辞めないでほしいです!
――今年は1回戦は無観客。予選も決勝も満員ではなかった
村上 今年はコロナの影響で、予選が1回少なかったので、みんな戦い方が違ったと思う。2回戦に強めのネタを持っていくとか、その辺は考えてやりましたね。
野田 ただ僕は「R―1ぐらんぷり」を無観客でやったものですから、経験してたので強かったのかも。おいでやす小田さんもR―1で無観客でやってたので、もしかしたらそれで最終決戦に残れたのかも。つながってきましたね。
村上 お客さんが少ないのが得意な人たちが残ったのかも。
――今年はR―1に続く優勝
野田 R―1優勝は間違いなく火種になったとは思うけど、ちゃんと死ぬ気でやり出したからだと思います。
村上 いままで手を抜いてたの?
野田 手は抜いてないけど、このままじゃまずいぞと本気で思った。いままでは「お客さんを笑わせなくても自分たちは面白いんだ」みたいねネタが多かったけど、ちゃんとウケないと、と意識した。ウケたら票を入れてくれると信じてたんで。上沼さんも。
――喜びを一番伝えたい人は
野田 ハムスターを飼っていて。名前をハムハムというんですが、今日も一番豪華なエサあげてきた。多分ハムハムも、これ見てくれてると思うんで、家帰って真っ先に伝えたい。
村上 絶対に見てないって。私はグランジの佐藤大さん。椿鬼奴さんの旦那さんですが、一番お世話になっていたので、顔が浮かびます。
――今日の1本目は、準決勝のネタではなかったが
村上 どっちを先にやるか、今回は寸前まで迷ってました。
野田 おいでやすこがさんがやっているのを見てる時に決めました。トップ3が結構点数出たので。僕はどうしても(2本目の)つり革のネタをやりたかった。これやらないと終われなかった。もしフレンチをやって届かないと、つり革をやれないと思ったけど、賭けました。ギャンブルでした。
村上 僕は優勝の目が残るのは、フレンチが先でつり革が後だと思ってました。
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