女性を物として見ているのか? 今年1月、当時16歳だった女性Aさんに睡眠薬入りのアルコールを飲ませて抵抗不能にさせ、ホテルで性交に及んだとして、わいせつ略取、準強制性交等の罪に問われた会社員の自称〝アイドルプロデューサー〟明石崇広被告(41)の被告人質問が16日、大阪地裁(松田道別裁判長)で行われた。

 明石被告は1月30日、実質的に経営するコンセプトカフェで、従業員のAさんに「パキる?」「一緒に飛ぼう」などと睡眠薬「マイスリー」の錠剤や粉末に砕いたものを勧めて飲酒させ、抵抗不能となったAさんを道頓堀のホテルに誘って、性交に及んだとされる。

 明石被告はAさんと性交したこと自体は認めた上で、Aさんは拒める状態だったと主張している。被告人質問でも「ホテルに行く際、おんぶしていてずり落ちたが、眠たい感じはなかった」などと一貫してAさんに意識があったと強調。

 Aさんとの性行為は翌朝5時ごろから5~6時間にも及んだが、それでも「Aさんは寝ていなかった」と訴えた。

 2018年には、SNS上で知り合った14歳の少女に〝アイドルプロデューサー〟をかたって連れ去り、有罪になっている明石被告。

 執行猶予期間中にもかかわらず、店で未成年者を雇用したり、Aさんと性交したことを検察側から指摘されると「おとなしくしようとは思っていた。当然、後悔している。睡眠薬とお酒は大変危険だと思った」と責任を転嫁した。

 身勝手な言動に「女性を物として見ているのか?」と厳しく問われると「ホストクラブを経営していた時は(そんな気持ちも)あったが、今はない」と否定したが、Aさんとの関係性については「誰にも言いたくないセックスフレンドのようなもの」。

 性行為の際、Aさんから「ゴムを着けて」と懇願されたにもかかわらず、着けなかったことについても「理由はありません」と話した。