歌手・氷川きよし(43)が16日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで「氷川きよしスペシャルコンサート2020~きよしこの夜Vol.20~」と銘打ったコンサートを開いた。

 今年は新型コロナウイルスの感染拡大のため、2月末からコンサートの延期や中止を余儀なくされたが、8月末には明治座で、11月には大阪・新歌舞伎座でそれぞれ座長公演開催。中断していたコンサートツアーも10月に再開させた。

 そんな激動の一年を締めくくる今年最後のステージでは、ソーシャルディスタンスを確保するため、満員の半数にあたる2500席とし、2日間4公演で計1万人を動員した。

 コロナ退散を願ってアマビエをイメージした青い衣装に青色マスクを装着して登場した氷川は、アレンジを替えた「大丈夫2020」でスタート。「未曽有の2020年、こうやってコンサートをさせていただくのが奇跡のような時間でして、今日も全員、お一人おひとりの心に届くように魂を込めて歌わせていただきたいと思います」とあいさつした。

 ステージでは新曲「母」や、デビュー曲「箱根八里の半次郎」などを熱唱。黒色レースをあしらったボディースーツに着替えて話題曲「限界突破×サバイバー」や「ボヘミアン・ラプソディ」など全28曲を披露した。

 氷川は「私にしかできない伝えたいことがいっぱいあるので、これからもそういう人生を自分らしく歩んでいきたい」と話した。