もう「大島さん」とは呼ばせない!? 「アンジャッシュ」児嶋一哉(48)が14日、都内で行われた「TikTok#クリぼっち発表会」に登場した。〝多目的トイレ不倫〟の相方・渡部建(48)が3日に開いた謝罪会見では、所属事務所の超テキトーな対応が浮き彫りになったが、この日のイベントは様相一変。児嶋が〝大名行列〟を引き連れるVIP待遇になっていた。いったいなぜそんなことに――。


 3日に行われた渡部のフルボッコ謝罪会見後、児嶋が報道陣に対応するのはこれが初だった。

 サンタクロース姿で登場した児嶋は、ティックトックのクリエイターから「メリークリスマス、大島さ~ん」と呼びかけられ、「児嶋だよ!」と鉄板ネタを披露した。

 相方の渡部は活動自粛中。いまや事務所の救世主となった児嶋を手厚くフォローするためか、この日の発表会には舞台袖に事務所幹部やマネジャーのほか、スタッフがズラリと集結した。

 発表会が終了し、報道陣も引き上げた後、私服に着替えた児嶋が大勢のスタッフを引き連れて、さっそうと次の現場に向かう姿が…。その背中には「俺が児嶋だよ!」と言わんばかりの貫禄があった――ように見えた。

「これまでアンジャッシュの象徴は渡部。かたや児嶋は地味だったが、サイテーな下半身スキャンダルでコンビの立場が逆転した。児嶋の抜群の好感度も相まって、評価はうなぎのぼりです」とは芸能関係者。

 児嶋が大名行列を引き連れていたことも、事務所のプッシュが渡部から児嶋にシフトしていることを証明していた。

 それほど、3日のフルボッコ会見では、事務所のテキトーな姿勢が疑問視された。渡部にとって芸人生命をかけた決死の舞台ながら、会見のすべての運営は事務所主導ではなく外部スタッフに丸投げ。会見場に足を運んだのは渡部の現場マネジャーと事務所幹部だけだったからだ。

「社長は都内にある事務所で会見をネットでチェックしていたとか。渡部の会見場と事務所は目と鼻の先なんですが…」(前同)と疑問視する声が噴出。ボコボコにされるであろうタレントを支えるべきだが、渡部は会見中も放置された。答えに詰まっても、事務所関係者は一度も助け船を出さなかった。

 事務所幹部が「ウチの会社で初めての事態」と認めるほど大規模な謝罪会見で、不慣れで稚拙とも思われる対応を露呈。騒動の傷口を広げてしまったのは間違いないところだ。

 渡部は騒動から6か月もの間、謝罪会見を開かなかったことについて、「事務所と協議してみんなで話し合った結果」と会見で釈明した。だが本来なら事務所の誰かが「早急に謝罪会見すべき」と強引に押し切るべきだっただろう。

「渡部の事務所は、事務所の営業力というより、ザキヤマ(山崎弘也)やおぎやはぎ、そしてアンジャッシュなど芸人の個の力で売れていった面があると言われます。不倫報道が飛び出しても、事務所がうまく事後対応すればここまで尾を引かなかったです」(別のテレビ局関係者)

 結果的に渡部の足を引っ張ってしまい、復帰をより遅らせることになってしまった事務所の失策。あと半年か1年か、いずれにしても児嶋に孤軍奮闘してもらうしかない事務所としては、VIP扱いもやむを得ないところに違いない。

 とはいえ、もちろん事務所が渡部を見捨てたわけではない。アンジャッシュの元マネジャーで現事務所社長が8日発売の週刊女性で「(渡部は)切れないですよ」とフォロー。「若いころ、私はアンジャッシュのマネジャーもしていて、渡部は苦楽をともにしてきた仲間です」と説明しているが…。

 渡部が復帰できるようになるまで、児嶋がフル回転する日は続く。