村西とおる監督(72)が12日、東京・浅草の花劇場でタレントの片岡鶴太郎(65)が主催するトークイベント「鶴やしき」第3回公演に出演。村西監督は公演前の囲み会見に臨んだ。

 村西監督は、自身を象徴するカメラを現場へ持参し「お待たせいたしました。お待たせしすぎたかもしれません。昭和最後のエロ事師、村西とおるです」といつものフレーズで自己紹介。片岡からの出演依頼を受けたことについて「皆さんの命の洗濯といいますか、このコロナ禍のなかにおいて、私と鶴太郎さんのコラボを楽しんでもらえれば」とした。

 村西監督といえば、「前科7犯」や「借金50億」など壮絶な過去を経験している。片岡は村西監督のこうした人生の歩みを聞きたいとし、今回の出演オファーに至った。

 村西監督は今回の公演で伝えたこととして「コロナ禍のなかで、生きる勇気やエネルギーを提供したい。私は72歳で、恥知らずの人生を過ごしている」とし「逆境を乗り越える方法は一つしかない。孫正義さんや柳井さんの本を読んでもダメ。自分よりもとんでもない人生を生きている人のさまを知ることが大事。私を見てください、こんな人間でもこうして生きているんです」と主張。

 続けて世間が抱いてほしい〝村西像〟について「木にロープをくくり付け、この世からおさらばしようとしている人たちが『いや、まだ俺はましだ』っと思っていただけるような存在になりたい」と訴えた。

 最後は今年2月に出版した自身の本のタイトルを持ち出し「『死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる』っていうフレーズがある。ぜひこれを日本国民の皆さんへ発信したい」とした。