お笑コンビ「スーパーマラドーナ」武智(42)をSNS上で「殺す」などと脅した疑いで、東京都三鷹市の男性会社員(26)が書類送検された。

 大阪府警南署によると、男性は2019年1月、武智の会員制交流サイトの個人アカウントに「近日中に殺す」などと脅迫するメールを送信。1年間で約60回にわたって武智を脅迫していた。事態を重く見た所属事務所の吉本興業は今年2月に同署に相談していた。

 武智と言えば、18年に「M―1グランプリ」で審査員を務めた上沼恵美子に対し「クソが」「更年期障害かと思いますよ」などと暴言を吐き、大騒動に。男性は武智に対して「上沼さんを冒とくしたのが許せなかった。恐怖心を与えて反省させようとした」と供述しているという。

 ネット上の誹謗中傷は社会問題化しており、元ものまねタレント「おかもとまり」こと岡本麻里さん(30)は、誹謗中傷した相手を発信者情報開示請求で特定し、直接対面。本紙取材に「言葉は時に鋭い刃物になります。時に本当に血が流れることもあります」と述べた。

 元タレントの木下優樹菜も9月、誹謗中傷者に対し法的措置を示唆。インスタグラムで「いまだに死ねだとかたまぁに言ってくる可哀想な人いるけどさ、全部情報開示  以上。」と綴った。

 このほか、15年以上にわたって中傷にさらされてきた作家兼ブロガーのはあちゅうも、今後投稿者を訴えると宣言している。

 法曹関係者によると、開示請求の費用や慰謝料は「実費数万円、弁護士に依頼すると最低でも20万~40万円程度かかる」。期間は半年から1年で、慰謝料は内容や期間、頻度に応じて5万~100万円程度だという。