ひき逃げ疑いの元キラー・カーンが反論 小鹿会長は愛のムチ「一から出直せ」

2020年12月10日 05時15分

事故の状況を説明する元キラー・カーン、小沢氏

 怒りの猛反論だ。重過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで書類送検された元プロレスラーのキラー・カーンこと小沢正志氏(73)が「なんでこんなことになるのか分からない。被害者は俺」とぶちまけた。一度は謝罪声明を出しながらも、一転して自らの〝潔白〟を主張。一方、プロレス時代の先輩にあたる現役最年長レスラー、大日本プロレスのグレート小鹿会長(78)は厳しい〝愛のムチ〟を施した。

 小沢氏は10月18日午後5時すぎ、東京・新宿区百人町の路上を自転車で走行中、20代女性をはねて負傷させ、そのまま走り去ったとされる。警視庁新宿署が9日に書類送検した。

 同日午後、自身が経営する百人町の「居酒屋カンちゃん」に自転車で現れた小沢氏は、集まった報道陣を前に「何かに当たったのは分かったが、3日後に警察がやってきて、女性は歯が折れていると。それなら写真を見せてくれと言っても『ない』という。金を取ろうとしているだけですよ!」と興奮気味に話し、一旦店内に入った。

 すると様子を一転させて机に突っ伏して号泣し始める。この間に関係者が同容疑者のコメントを文書で配布。書面には「私の不注意から被害者の女性の方にはご迷惑をおかけしてしまい深く反省しております。今後はこのようなことがないように気持ちを引き締めてまいります(一部抜粋)」と、反省の言葉が並べられていた。

 だが関係者になだめられ、取材陣の前に姿を現すと再びヒートアップ。「女性は警察で『自分も自転車が通るのを待たなくて悪かった』と言ったらしい。だから俺も刑事に『だったらうちの店に来てくれ、全部おごるから』と言った。それで終わりだと思っていた」とまくし立てた。

 救護措置を怠った点を指摘されても「(衝突したとされる場所から自分の)店は目と鼻の先。それがひき逃げですか? そんなケガをしたならすぐ来ればいい。なぜこんなことになったのか。被害者は俺ですよ!」と自身の正当性を強調。最後は「大声出してすみませんでした。俺も73歳。いじめないでください」と憔悴しきった様子だった。

 そんな小沢氏に対し、小鹿会長は「日プロ(日本プロレス)時代から知っているが、そもそも彼はひき逃げをするような男ではない。ニュースを聞いた瞬間、そういえば目が悪くて日常生活ではメガネをかけていたなあと思い出したよ…」と気遣った。

 ただし今後については「だがそんなことは理由にはならない。今は『このバカヤロー!』と一喝したい。お前はニューヨークであのアンドレ・ザ・ジャイアントと戦い、トップを張って世界に名をとどろかせた天下のキラー・カーンじゃないかと。かつてのスーパースターは世界中のプロレスファン、プロレス界のOBたちが悲しむようなことをしてはいかんのだよ」と諭した。

 さらには「オイラは78歳になったけど、人間は過ちなんて何歳になったってあるんだ。まずはきっちりと公の場で謝罪し、自分の罪を認めた上で、被害者の方のケアに努めるべきだ。それしか進むべき道はないだろう」とした上で「責める人は多いだろうな。でも仕方あるまい。人間だもの。また裸一貫、一から出直せばいいじゃないか。いくつになったってやり直せるさ」とアドバイスを送った。