自称アイドルプロデューサーの性裁判で〝第2の被害者〟が新証言 上着ポケットに入っていた「鍵」

2020年12月09日 18時36分

公判が行われた大阪地裁

 今年1月、従業員の未成年女性Aさん(16=当時)に睡眠薬入りのアルコールを飲ませて抗拒不能にさせ、ホテルで性交に及んだとしてわいせつ略取、準強制性交等の罪に問われた会社員の明石崇広被告(41)の第4回公判が9日、大阪地裁(松田道別裁判長)で開かれた。

 この日は事件当日、明石被告とAさんとともに飲酒、睡眠薬を飲んだ元男性従業員のBさんの証人尋問が行われた。

 Bさんは明石被告から「パキろうぜ!」と睡眠薬「マイスリー」と一緒にウオッカやテキーラを飲むことを勧められ、さらに「鼻から吸うと脳に直接効いていい」と、粉末状に砕いたマイスリーを複数回に分けて吸った。

 その後のAさんは「ソファーでぐったりし、真っすぐに座っていられない感じ。携帯を持つのもやっと」という状態。Bさんも睡眠薬の影響で眠りこんでしまい、朝8時に気付いた時には店には誰もおらず、Aさんの靴だけが残されていた。

 歩くのもやっとだったBさんは友人に連絡し状況を説明。友人が到着した後、店に戻ってきた明石被告にAさんの居場所を聞いたところ「別の場所にいる」とだけ答え、具体的な説明はなかった。

 明石被告はBさんの上着を着て外出していた。上着を返してもらい友人と店を後にしたBさんは、ポケットに部屋番号らしき数字の入った鍵が入っているのを確認。Aさんの身を案じた友人が通りがかったパトカーを呼び止め事情を説明し、Aさんの保護につながったと証言した。

 Aさんから「明石被告にセックスされたかもしれない」と聞かされたBさんは、出勤日を同じにしたり、ネットのまとめサイトに載っていた明石被告の〝前科〟をAさんに伝えるなど気にかけていたが、結果的に眠りに落ちてしまったことに「眠ってしまうとは思わなかった。僕は大丈夫かなと思ってた」と悔やんだ。

 明石被告は1月30日、実質的に経営するコンセプトカフェで、Aさんに「パキる?」「一緒に飛ぼう」などと睡眠薬「マイスリー」の錠剤や粉末に砕いたものを勧めて飲酒させ、抗拒不能となったAさんを道頓堀のホテルに誘って性交に及んだとされる。明石被告は2018年、SNS上で知り合った14歳の少女に〝アイドルプロデューサー〟を語って連れ去り有罪に。事件当時は執行猶予期間中だった。