台湾の大ヒットホラーゲーム「返校」が映画化 来夏日本公開が決定

2020年12月09日 08時50分

台湾映画「返校」から

 台湾の大ヒットホラーゲーム「返校」の劇場版映画の日本公開(2021年7月)が決定した。

 台湾の歴史をひもとく上で重要な〝負の遺産〟である国民党政権による政治的弾圧「白色テロ(白色恐怖)」。台湾ではベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した作品「非情城市」など、同時代をテーマにした作品が作られている。

 映画「返校」は1962年、蒋介石率いる国民党の独裁政権下での〝相互監視社会〟と〝密告〟が強制されていた時代のある高校が舞台。主人公の女子高生、ファン・レイシンが放課後の教室で目を覚ますと、なぜかアナザーワールドに迷い込んでいた。同級生や先生を探す悪夢のような恐怖が迫るなか、学校で起こった政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しい真相に近づいていく――といった内容となっている。

「経済発展を背景に、最近は台湾映画のクオリティーが急激に上がっている。同映画も台湾の映画賞を総なめにし、政治にも影響を与えたほど」(映画関係者)といまの台湾を文化的側面から知る上でも重要な作品だ。