元ものまねタレント「おかもとまり」こと岡本麻里さん(30)が、SNSで誹謗中傷してきた相手を発信者情報開示請求で特定し、直接対面し、解決した。

 2018年に芸能界を引退、現在はクリエーターとして活動し、5歳の息子と2人暮らし。今年6月からネット上での誹謗中傷に苦しめられ、開示請求に踏み切った。

 その理由について、本紙にこう語る。

「今までスルーしてきた誹謗中傷(ブス、つまらない等)と違い、私が一番大切な子供たちへ、とてつもなく傷つく発言をしたかのような虚言を、あたかも家庭内で言ったかのようにツイートされ、さらに私の仕事関係者にも何度もツイートされました。そのアカウントは、私だけを誹謗中傷するために制作されており『今どき、おかもとまりにこんなに執着する人なんて珍しい』と感じ、身内ではないか?と不安や恐怖を感じたためです」

 被害者は真相の追求を諦めがちだが、岡本さんは詳しい弁護士にたどりついた。

「さまざまな弁護士さんにも相談しましたが『厳しいのでは?』と言われることが多く、諦めかけた時に、福永活也弁護士の開示請求に関するニュースを拝見し、すぐにご連絡しました」(岡本さん)

 加害者は福永弁護士を通して示談を申し入れてきたが、岡本さんが直接相手から話を聞かないと納得できないとの強い意思を示し、先日対面。おとなしそうな女性で謝罪を繰り返したという。

 開示請求のメリットは「見えない怖さ」から救われるという安心感が大きかったというが「誹謗中傷の“言葉”は時に鋭い刃物になります。時に本当に血が流れることもあります」と岡本さんは強調した。

 福永弁護士は開示請求の費用や慰謝料について「実費数万円、弁護士に依頼すると最低でも20万~40万円程度はかかる。期間は半年から1年。慰謝料は内容や期間、頻度に応じて5万~100万円程度。これに特定に要する費用が加算される傾向にあります。実費と弁護士費用なので、数十万程度が乗っかります」と説明している。