年内に中国への返還が決まっている上野動物園生まれのジャイアントパンダ・シャンシャン(雌3歳)を惜しんで4日、東京・上野でトークショー「ありがとう!シャンシャン」が開催され、多くのファンが詰めかけた。

 2017年6月12日に上野動物園で産声を上げたシャンシャン。性成熟を迎えると言われる5歳を前に、〝お婿さん探し〟のため中国へ帰ることになる。

 この日、会場に詰め掛けた60代の女性は「もうね、私ね、シャンシャン命なのっ! シャンシャンがいなくなっちゃうなんてね、もうね、(香取)慎吾くんがいなくなっちゃったSMAPと同じよ!」と持論を展開。また別の60代女性は「シャンシャンが中国行くなら、私も中国に行っちゃいたいわ。シャンシャンなしでは生きていけないもん!」と、熱狂的なファンぶりを見せつけた。

 トークショーでは恩賜上野動物園園長の福田豊氏が、「2011年にリーリーとシンシンが上野にやってきて、12年には残念ながら子供が生まれたものの1週間で死んでしまった。これを教訓に生まれて3か月たつまでは、毎日30分おきに母親のシンシンを起こして、シャンシャンをつぶさないように見守ってきた」と、シャンシャン誕生時の秘話を披露した。

 上野観光連盟の二木忠男理事長も「この3年間、上野の流行語はシャンシャンでした。本当にありがとう!」と感謝。さらに「いつかお婿さんを連れて帰ってきてほしい!」と将来の帰還を夢見た。