ヒロシの「ソロキャンプ」流行語大賞受賞が〝危険視〟されるワケ

2020年12月02日 06時15分

 お笑い芸人で、ユーチューバーとしても活躍するヒロシ(48)が周囲に心配されている。その年話題になった新語・流行語を決める「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞トップ10」の発表・表彰式が1日に都内で行われた。年間大賞には「3密」が選出。トップ10には「ソロキャンプ」も選ばれ、今や〝1人キャンプ〟の代名詞ともいえるヒロシが登壇したが、関係者によると再びスポットライトが集まることは〝危険〟だという。そのワケとは――。

 新型コロナウイルス一色だった2020年。ノミネート30語の中からトップ10に選ばれたのは「愛の不時着」「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン〇〇」「鬼滅の刃」「Gotoキャンペーン」「3密」「ソロキャンプ」「フワちゃん」だった。

 選考委員の姜尚中・東京大学名誉教授は「コロナに始まり、コロナで終わった1年だった。当然コロナ関連のオンパレードにならざるを得ない。『愛の不時着』や『鬼滅の刃』などがトップ10入りしたのは、息の詰まりそうな閉塞感の中で人はエンタメを求め、ロマンを渇望していることを示している」と評した。

 年間大賞にはコロナ関連の「3密」が選ばれた。毎年何かと物議を醸す新語・流行語大賞だが、今年は順当な選考で落ち着いた。

 そんな中、久しぶりに報道陣の前に姿を現したのが「ソロキャンプ」で受賞したヒロシだ。

 ユーチューブチャンネル「ヒロシちゃんねる」では、1人で淡々とキャンプする内容が人気を集め、登録者102万人、視聴回数100万回を超える動画を複数抱えている。

 受賞の感想を聞かれると「ソロキャンプが選ばれたということで、ヒロシが選ばれたわけではないですが、代表として呼んでもらって感謝しています。17年前、ヒロシとして売れたんですけど、ここに立つことはなかった。なんで今さらだと。芸人をあきらめて遊びに専念していたら、ここに呼ばれたわけで、複雑な心境ではありますね」と苦笑した。

 ヒロシと言えば、03年ごろから「ヒロシです…」から始まる独特の自虐ネタで大ブレーク。ところが09年以降、仕事が激減した。その後、15年にユーチューブチャンネルを開設し、かねて趣味だったソロキャンプの動画を公開すると人気に火が付き、今や〝時の人〟となっている。

 テレビ関係者の話。

「堀江貴文やキンコン西野亮廣の本を読むなどして、ネット世界を勉強していたようです。ただ、いろいろ試行錯誤していたのは事実。ユーチューブ前にやっていた、ネット配信番組『ヒロシのわくわく放送局』は毎週3人しか見ない〝黒歴史〟になっています(笑い)」

 それでも、ユーチューブ参入は成功と呼ぶしかない。それを契機に、著書はベストセラーとなり、テレビにイベントに引っ張りだこ。ついには新語・流行語大賞を受賞するという、見事な〝V字回復〟を成し遂げた。

 だが、あるお笑い関係者は今のヒロシをこう危惧する。

「ヒロシは極度の人見知りなんですよ。芸人時代も一切派閥を作らなかったし、コミュニケーションを築けないから、先輩後輩かかわらず、みんな『さん』付けして距離をとっていたほど。飲み会なんて地獄だったそうです。だからこそ、1人ぼっちのソロキャンプがハマったんですが、あんまりスポットライトを浴びすぎると、精神的に病むんじゃないかと心配しているんですよ」

 たしかにヒロシは過去、一時パニック障害となり、自殺寸前までいったことを明かしている。それだけに「無理はしてほしくありませんね」と同関係者。

 この日も「人が多いのが苦手で、1人になりたくて山にいった」と話したヒロシ。スポットライトが当たる〝下界生活〟中心にならない方がいいのか…。