落語家・笑福亭鶴瓶(68)が1日、大阪市の大阪松竹座で開幕した「大阪落語祭」(31日まで)の初日公演に出演した。

 桂福団治(80)、桂ざこば(73)、桂文枝(77)、月亭八方(72)、桂文珍(71)、笑福亭仁智(68)、桂米団治(61)と口上に登場した鶴瓶は「昭和47年にこの世界に入った時には、この人ら皆おもろかった。このメンバーの独演会を見に行ったら、落語っておもろいなって思う」と上方落語界のそうそうたる〝お兄さん〟メンバーが一堂に会したことにびっくりだったが、全員が高齢ということもあって「早いこと行かないと。このメンバーの独演会には絶対に行ってください。おもしろいから。でも、早いこと行かないと」と何度も繰り返して笑わせた。

 直後に口上に登場した文珍は「集合写真を皆で撮っておりましたら、鶴瓶さんが小さい声で『誰が先死ぬんやろ』って。そんなことよー言うなとみんなで笑い合えるのが面白い」とバラして、爆笑を巻き起こした。

 一方で、ネタにされた文枝は「『順番のない順番がやってくる』という言葉がある。我々2人が最後まで」と話し、福団治とにっこり。〝お兄さん〟からの強烈なカウンターに鶴瓶は苦笑するしかなかった。

 同落語祭は、コロナ禍で大きな影響を受けた文化芸術活動を支援し、府民に鑑賞の機会を提供する「大阪府文化芸術創出事業」の一つとして、上方落語家総勢250人が出演。天満天神繁昌亭や動楽亭など府内各地で大みそかまで開催される。