ボコボコにして――。俳優の竹内涼真(27)が30日、都内で行われた主演ミュージカル「セブンティーン・アゲイン」(来年5月16日~6月6日、東京建物ブリリアホールほか、4都市)の制作発表に登場した。

 日米で2009年に公開された、同名の米コメディー映画のミュージカル版。芸歴7年半の中でドラマや映画で活躍してきた竹内にとって、ミュージカルは初挑戦。目下、毎日ボイストレーニングを2時間、ダンスレッスンを1時間半も受けている。

 この日は、劇中歌「The Greatest Prize」を歌唱。低音で太めの歌声を披露した。それでも、本人はステージの出来に納得がいかなかったようで「40点くらい」と表情は渋い。公演は半年先で、稽古を積めていない未完成の段階で披露したことに「すごいイヤだったんですよ、最初は」と本音が漏れた。

 だが、そこは自他ともに認める自信家。初挑戦でも役目をやり遂げる意思はハンパない。

 この日も舞台裏で、演出家の谷賢一氏に「ボコボコに(指導)してください!」と、来年3月から始まる稽古で鬼のような厳しさで指導してもらいたいと、早くも直訴したという。

「ドラマで主演を張るようになり、世間にすっかり知られる存在になったけど、ミュージカルを通して演技力を上げたい思いが相当強いようです」(テレビ局関係者)

 昨年には英ロンドンでミュージカル「レ・ミゼラブル」を観賞し、演技を学んだという。本人はゆくゆくは「アジアの方とかいろんな国の方とお仕事したい」と海外進出も夢見る。

「死ぬ気で努力したい」と、まずは初挑戦の仕事に全身全霊を捧げるつもりだ。