渡辺明王将(36=名人)への挑戦者を決める、王将戦挑戦者決定リーグのプレーオフ、豊島将之竜王(30=叡王)と永瀬拓矢王座(28)の対局が30日行われ、永瀬王座が128手で勝利。来年1月から行われる王将戦七番勝負で渡辺王将に挑戦することになった。

 挑戦者決定リーグでは全対局を終え、ともに5勝1敗で並びプレーオフとなった。2人の対局はこれまで7勝7敗の五分でもつれにもつれる対局が多いことでも有名。6月~9月に行われた叡王戦七番勝負では、4勝3敗2持将棋(引き分け)1千日手という、将棋史に残る激闘を制し、豊島竜王がタイトルを奪取している。

 将棋は雁木模様から中盤、永瀬王座が積極的な攻めを見せて見事に寄せ切った。永瀬王座は初めての王将戦挑戦となる。

 注目の藤井聡太2冠(18)はこのリーグ戦で3勝3敗となり、リーグ戦陥落が決まっている。