「釣りキチ三平」矢口高雄さん 実は「UMA史」にも偉大な功績残していた

2020年11月26日 11時52分

亡くなった矢口さん

 大ヒット漫画「釣りキチ三平」など、自然と人の関わりを描いた漫画家の矢口高雄(本名高橋高雄)さんが20日午後5時46分、膵臓がんのため都内の病院で死去した。81歳だった。葬儀は近親者で行った。喪主は妻の勝美さん。後日、しのぶ会が開かれる予定。

 秋田県の高校を卒業し、銀行員を経て漫画家へ転身し、1973年に「週刊少年マガジン」で「釣りキチ三平」の連載を開始。大自然の中で生きる少年、三平三平が釣り名人として活躍する物語は釣りブームの中で人気を呼んだ。

 矢口さんは釣りブームをつくっただけではない。日本のUMA(未確認生物)史にも多大な功績を残した。

 UMAに詳しい作家の山口敏太郎氏は「現在の日本においてツチノコがすっかり定着していますが、これは矢口先生が描いた『幻の怪蛇バチヘビ』(1973年)の影響によるものです。当時、爆発的な人気を引き起こし、ツチノコ人気を盛り上げました。他にも『釣りキチ三平』で幻の巨大魚“O池の滝太郎”とのバトルも描いています。自然のダイナミックさ、未確認生物の魅力を昭和の日本に伝えたのは矢口先生の功績だと思います」と話している。