来年の春、95歳の誕生日を機に退位するのではと噂されるエリザベス英女王の継承者をめぐり、チャールズ皇太子(72)の国王即位に弟アンドルー王子(60)が断固反対の意向を女王に伝えたと米オンラインメディアが報じた。

「The Talko」は内部関係者の話として「アンドルー王子はチャールズ皇太子が国王になるべきではないと考え、女王に明確にそう主張している」と報道。その上で、同王子が「もっと腹立たしく感じているのは王室のスリム化計画だ」としている。

 チャールズ皇太子は自身が即位すれば王室改革に着手し、王位継承者を自身の子供たちだけに絞るとされる。つまり、皇太子の弟で次男のアンドルー王子と三男のエドワード王子(56)を始め、両王子の家族は継承権がなくなるというわけだ。

 現在アンドルー王子はヘンリー王子&メーガン妃の長男アーチー君に続いて王位継承権は8位。エドワード王子は11位だ。

 英紙デーリー・エクスプレスによると、チャールズ皇太子は両親である女王とフィリップ殿下との関係が希薄で、それは幼少期から両親との触れ合いが少なかったためだという。それに比べ、年の離れた弟たちは両親の愛情を豊富に受け、特にアンドルー王子は〝女王のお気に入り〟とされる。

 そんないびつな兄弟関係もあってか、エクスプレス紙はチャールズ皇太子とアンドルー王子の関係はぎくしゃくしていると伝えている。

 王位継承にあたり女王がアンドルー王子の意見をどの程度聞き入れるのかは別として、皇太子は自身がすでに72歳であることを考慮し、長男ウィリアム王子に王位を譲る可能性もあると同紙は指摘。

 さらに来年女王が退位するとの臆測がある一方、「ご本人は100歳を超えてもご公務を続ける意思がある」とする関係者の話もある。その場合、皇太子がさらに高齢になれば、身を引くこともありえるとしている。