漫才日本一を決める「M―1グランプリ2020」の準決勝進出者が18日に発表され、昨年のファイナリストであるオズワルド、ニューヨーク、インディアンス、見取り図、ぺこぱなど25組が勝ち上がった。

 一方で、多くの有力候補が続々と敗退。昨年決勝に進んだすゑひろがりずをはじめ、ミキ、トム・ブラウン、さや香、スリムクラブなど、決勝経験者が次々と敗退。さらにアインシュタイン、ラランド、EXIT、四千頭身、ぼる塾、藤崎マーケット、納言、コロコロチキチキペッパーズなど、知名度のあるコンビやトリオも敗退した。

 敗退した中で最も驚かれたのは、今ではすっかり売れっ子となった兄弟コンビのミキだろう。兄の昴生は「やってもうた! 楽しみにしてくれてた人すいません! 色々恥ずかしいことになりそう!」、弟の亜生も「すみません! M―1負けてしまいました! ちくしょう! めちゃくちゃ優勝するつもりやったのに!!! 来年かよ!!!」とツイートし、悔しさをあらわにした。

 M―1ではここ数年、準々決勝で敗退したコンビの中から1組だけ復活するワイルドカードが実施されているが、今年はどうなるか未定。ただ実施されても、ワイルドカードから決勝まで進んだコンビはいない。

 ミキといえば、審査員を務める上沼恵美子のお気に入りのコンビとして知られている。2018年の大会でミキは敗者復活戦を勝ち上がって決勝に進んだが、発表前に上沼が「(決勝に)ミキに来てほしい」と話したのは有名だ。

 逆に17年の決勝で、上沼に「よう決勝に残ったな」と酷評されたマヂカルラブリーは、準決勝に進出した。ここから「上沼怒られ枠」という言葉も生まれたが、今年は見返すことができるか?