全国から続々と人が…立民議員コロナ感染で心配される〝陳情クラスター〟

2020年11月18日 11時30分

永田町に激震が走っている

 立憲民主党の小川淳也衆院議員(49)が新型コロナウイルスに感染したことが17日に判明し、永田町に衝撃が広がっている。小川氏は前日、平井卓也デジタル改革担当相や野上浩太郎農水相、国民民主党の玉木雄一郎代表らと会談していたほか、この時期は全国からの“陳情シーズン”。全国的な感染拡大第3波もあり、国のコロナ対策の要である永田町、霞が関に感染拡大しかねないとの指摘が出ている。

 立民によると、小川氏は16日夜、発熱があり、17日に検査したところコロナ感染が確認され、都内の病院に入院した。

 国会議員の新型コロナ感染者は、9月に判明した自民党の高鳥修一衆院議員(60)、今月の無所属の桜井充参院議員(64)に続いて3人目。

 小川氏は国対副委員長、議員運営委員会の筆頭理事を務めており、本会議や党の会合への出席、他党との交渉などを行っていたため、感染拡大が心配されている。

 保健所の指示を受け、小川氏の事務所が入る衆議院議員会館、国会内の衆議院控室は消毒を実施。濃厚接触者については確認されていないという。
 だが、小川氏は16日、平井デジタル改革担当相や国民民主党の玉木代表らとともに、香川県を地盤とする国会議員団の一員として、野上農水相を訪ね、鳥インフルエンザ対策に関する要請を行っていた。

 永田町関係者は「要望書を渡した時の写真を見ると、全員がマスクを外しています。出席者の中から新たな感染者が出ないか、心配されます」と話している。

 今年のコロナ禍では、永田町や霞が関でも、議員秘書や国会職員、霞が関の各省庁で感染者が出ていたが、国会議員は不特定多数と接触する機会が多い職種ながら、第1波では抑え込んでいたともいえるが、今月は桜井氏に続いて小川氏と感染が相次いでしまった。

 第3波が国会議員に直撃したともいえるが、さらに感染拡大が懸念されているという。折しも永田町や霞が関は全国各地からの陳情シーズンの真っただ中で、人でごった返しているからだ。

「来年度の予算編成を控え、全国の市町村長、地方議員、各業界団体などが、全国から国会議員の事務所や中央省庁へ陳情するラッシュとなります。コロナ禍でどこも厳しい財政事情ですから、なんとか要望を取り入れてもらおうと熱が入っています」(議員秘書)

 全国規模のため、陳情団は1日で何百、何千人にも膨れ上がり、自民党本部や衆参両院の議員会館内のエレベーターはどこもすし詰め状態。議員会館の入り口は検温機器が設置され、高熱と判断されれば入館できないものの、無症状感染者は止めようがない。

「陳情自体はあいさつ程度から長時間に及ぶものまである。事務所側はコロナ対策に厳重なところもあれば、マスクなしでもOKというルーズな対応のところもあり、ピンキリ。そんな状態で感染者がいたとすれば、広めかねない。さらに心配なのは、地方から来て“せっかく東京に来たのだから”と夜の街へけっこう繰り出していること。ハメを外してしまう人も多く、感染して地元に持ち帰らなければいいんですが…」(前出の秘書)

 小川氏や桜井氏はどこから感染したかのルートは分かっていない。

 立民、国民民主党など野党4党は18日に開催予定だった国対委員長会談の中止を決めるなど、対応に苦慮している。

 新型コロナ対策の司令塔ともいえる永田町、霞が関で“陳情クラスター”“国会クラスター”なんてなった日には目も当てられない。