元歌手で女優の羽生理恵さん(50)が16日、ツイッターで夫の棋士・善治九段(50)の対局復帰を報告した。

 羽生九段は9日夜に38.9度の発熱を訴え、11日に入院。新型コロナウイルスのPCR検査、インフルエンザの検査はともに陰性で、無菌性髄膜炎と診断され14日に退院した。また12、13日に予定されていた竜王戦第4局は、26、27日に延期されていた。

 理恵さんは「この度は読売新聞社様、豊島竜王、福島県かむろみの郷・吉川屋様、将棋連盟会長、理事、関係者の皆々様、改めまして心よりお詫び申し上げます。今回は新型コロナと似た高熱、胸部不快感などがあり正確な検査結果まで時間が必要でしたがPCR検査2回、入院後に腰椎穿刺髄液検査を受け診断されました」と羽生九段の症状を説明。

 また「各方面の方へ多大なご迷惑とご心配をおかけしました。誠に心苦しく申し訳なく思っております。新型コロナへの(疑いも)将棋連盟のガイドラインや、読売新聞社様、豊島竜王、吉川屋様、連盟会長、理事の皆様方のご理解が無ければ入院出来ませんでした。心より感謝申し上げます」とし、「豊島竜王におかれましては、御多忙なスケジュールにもかかわらず延期に快諾下さり、福島県で歓迎の夕べへのご出演また温かいメッセージまで頂戴し、感謝に堪えません」と対戦相手の豊島将之竜王(30)への感謝の気持ちをつづった。

 理恵さんは「豊島竜王には直接お詫びできていないからと、朦朧としながら手紙をしたためた夫宛てに本日速達で豊島竜王からお返事が届き驚きました。コロナ禍の状況だからこそ羽生先生もご家族様もご心労が大きかったと拝察致しますとお心遣い下さる文面から溢れるお優しいお人柄の素晴らしさに感激しておりました」と羽生九段と豊島竜王とのやりとりを明かし、「明日から対局に復帰致します。関係者の皆様にはご不安なこともあるかと存じますので、医療機関から頂いた周りの方への感染は無いと考えられると明記された診断書を提出しております。暫く食事ができておりませんで見た目は本調子では無いかも知れませんが、何卒ご理解の程宜しくお願い申し上げます」と呼びかけた。