お笑い芸人でパラパラ漫画家でもある鉄拳が15日、都内で行われた「動画クリエイターとめぐる文化プログラムツアー『子ども文化体験シンポジウム』」に出席した。

 このシンポジウムは、子供が文化芸術に触れる機会を増やすために、人気動画クリエーターによる文化プログラム体験動画を観賞し、ディスカッションを通して、子供に文化プログラムの楽しみ方を伝えるというもの。

 人気ユーチューバーのMasuoとともに登場した鉄拳は「僕はユーチューバーではないんですけども『鉄拳の公式チャンネル』というのがありまして、パラパラ漫画を載せている。2017年に開始して、18年の頭くらいにパラパラ漫画が尽きてしまった。いま、載せるものがない。これからちょっと動画を始めようかな、と思っている」と明かした。

 確かに鉄拳は、ユーチューブの公式チャンネルに13本の動画をアップしているが、そのほとんどが18年までにアップされたもの。19年以降はわずか2本しかアップされていない。

 最近は、ユーチューバーが毎日のように動画をアップしているが、鉄拳のパラパラ漫画はそういうわけにはいかない。制作時間については以前「3分の作品で2か月かかる」と明かしていた。これでは公式チャンネルにパラパラ漫画をアップするペースが落ちるのも当然。「動画を始めたい」というのは、あながち冗談ではなさそうだ。

 シンポジウムでは、新潟県で行われた「大地の芸術祭」、東京国立博物館で15日まで開催された特別展「工藝2020」、さらに国立科学博物館で開催中の「企画展『国立公園』」をユーチューバーによる動画で紹介した。「こういう見方もあるんだなと勉強になりました」と言う鉄拳は「僕も動画でやろうかな? 登録者数の多いMasuoさんが出てくれたら」とオファー。Masuoが「いやいや、恐れ多いです」と恐縮すると「やんわり断ってません?」とツッコんでいた。