14日に72歳の誕生日を迎える英国のチャールズ皇太子が将来の王室についてスリム化する構想を描いており、「王室離脱した次男ヘンリー王子&メーガン妃はそれに含まれていない」と王室の元執事が米誌「USウィークリー」に明かした。

 エリザベス女王が来年95歳の誕生日を機に退位するとの憶測が広がる中、「チャールズ皇太子は国王に即位した後、まず王室の規模縮小に着手することを決意している」と故ダイアナ妃の執事だったポール・バレル氏が同誌に語った。

 バレル氏は「正式な王族を直系の継承者だけにしぼるだろう」とし、ヘンリー王子夫妻については英王室から除外することになると指摘した。直系継承者とは長男ウィリアム王子&キャサリン妃とその3人の子供たち、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子を指す。

 同氏はヘンリー王子夫妻の名前を挙げなかったものの、「チャールズ新体制のもとでは王室の威厳に便乗したり、その地位を利用しようとする者は排除されることになる」と断言した。

 オーストラリア誌「ニュー・アイデア」(電子版)も12日、王室関係者がバレル氏と同様の見解を示したと報じた。「ヘンリー王子とメーガン妃は今後、慈善活動などのために帰国することもあるでしょう。しかし、正式な王族に戻ることを決して願っていない」というのだ。

 豪誌はまた、王室とヘンリー王子夫妻との亀裂は先日、エリザベス女王が戦没者追悼式典で王族として花輪を供えることを申し出たヘンリー王子の要望を断ったことで決定的になったと説明した。