嵐VS鬼滅の構図にブーイングだ。

 ジャニーズグループ「嵐」が今月3日、配信ライブ「アラフェス 2020 at 国立競技場」を開催した。

 翌日のワイドショーや朝刊スポーツ紙ではこの話題一色。その際、嵐の〝引き立て役〟にされたのが大ヒット中の映画「鬼滅の刃 無限列車編」だ。

 一部スポーツ紙は、アラフェスは前後半で約500万人が視聴、経済効果は300億円を超えると推察。それを踏まえた上で、アラフェスが劇場版「鬼滅の刃」のここまでの興収を「わずか1日で超えることは確実だ」と報じた。

 これに鬼滅ファンは不快感をあらわ。同作は先月16日に全国403館で封切られ、3日間で観客動員約342万人、興行収入46億2300万円のロケットスタートを決めた。

 その後も驚異的な動員を記録し続け、公開から17日間で観客動員約1189万人、興収約158億円を記録。日本の歴代興収ランキング1位「千と千尋の神隠し」の308億円を上回るのは時間の問題と言われている。

 アラフェスとの〝比較報道〟について、鬼滅ファンの20代男性は「そもそも嵐と鬼滅、音楽と映画を比べるなよ。コンサートは1日で数字が出るが、映画は数か月の公開期間を終えて初めて最終的な結果が出る。対比すること自体ナンセンス」と吐き捨てる。

 アラフェスの視聴者数500万人、経済効果300億円という数字もジャニーズ事務所によるオフィシャルな発表ではない。別の鬼滅ファンは「流行りの鬼滅と比べて、ジャニーズに忖度しようとしているだけ。最終的には鬼滅の方がすべての数字で嵐に圧勝するでしょ」と話す。

 思わぬ騒動に巻き込まれ、嵐も困惑するしかないだろう。