サザンオールスターズの桑田佳祐が作曲作詞し、演歌歌手の坂本冬美が歌う楽曲「ブッダのように私は死んだ」(11月11日リリース)の完成版ミュージックビデオ(MV)が6日に公開された。

 このMVは桑田によるオリジナルストーリーのもと、楽曲の世界観をさらに広げて映像化された。凛と佇む主人公・坂本と、歌詞の物語に登場する〝悪い男〟を演じる戸次重幸が醸し出す〝不埒な大人の色気〟をまとった「歌謡サスペンス劇場」となっている。

「歌うごとに主人公の女性が愛おしくなって、抱きしめたくなる」と語る坂本。楽曲に対する坂本の〝一世一代の覚悟〟が視覚化されたこのMVは、海外映画のような、美しさと狂気が混ざり合った仕上がりとなっている。

 撮影は2日間にわたって行われ、ドローンを使用した海岸や薄暗い森などの野外で撮影ものや、川を再現したセットを組んでのシーンなど大掛かりな撮影となった。長丁場の撮影現場には桑田も駆けつけ、坂本や監督、スタッフを激励する一幕もあった。

 坂本は「桑田佳祐さんが、私を主人公に見立てて『歌謡サスペンス劇場』を描いてくださいました。ミュージックビデオでは、楽曲の世界観を、私なりに精一杯、演じさせて頂きましたので、戸次重幸さんの熱演とあわせてお楽しみください。ドキッとする場面もありますので、良い子のみんなはパパママに聞いて、ちょっと目隠ししてね」とコメントしている。