MCを務めるフジテレビ系の情報番組「直撃LIVE グッディ!」が9月で打ち切りとなった俳優・高橋克実が〝役者回帰〟できるか心配されている。

 高橋は、大竹しのぶが主演する舞台「女の一生」(2~26日)に出演する。その記者会見が1日、公演会場となる東京・新橋演舞場で行われ、大竹と高橋、段田安則、風間杜夫らが出席した。

 この舞台は、故杉村春子さんが実に947回にわたって主人公・布引けいを演じた不朽の名作。その役を引き継いだ大竹は「稽古をすればするほど、ホントにいい芝居だとしみじみ思います。こういう状況だからこそ『やっぱり劇場っていいな』と思ってもらえるように、精いっぱい頑張りたいと思います」と、真剣な表情で意気込みを語った。

 続いてあいさつした高橋は、役で使うカツラを付けて登場し「分かりにくいと思いますが、高橋克実です」と笑わせた。さらに「いろんなカツラをかぶってやらせてもらってます。あと3パターンくらいあるんですけど、ぜひいろんなパターンを…」と、カツラの話を続けると、大竹から「せっかくマジメにやったのに、私が!」とクレームが入った。

 そんな高橋に対し、風間は「テレビに魂を売った男が、再び演劇の世界へ来た。身を清めたいということなので、毎日精進しています。それを支えているのが私でございます。何とか高橋克実君が再生するのを期待しております」と話した。

 だが〝再生〟できるのかは微妙だ。この舞台の演出は段田が務めているが、高橋は段田について「ダメ出しという言葉がお嫌いで、ホメ出しをするんだとおっしゃっていたけど、私は今日まで1か月の間でダメ出しがない日がなかった」と苦笑した。

 この調子では〝役者回帰〟は、まだまだ先になるかもしれない?