兵庫の〝逃走警察犬〟を無事発見も…職場放棄でエリート失格、引退の可能性

2020年10月27日 11時17分

エリートなはずなのに…(写真と本文は関係ありません)

 兵庫県福崎町の七種山(なぐさやま、683メートル)で、25日に行方不明者捜索中に逃走した兵庫県警の警察犬1匹が発見された。26日午前、兵庫県警が発表した。トラブルなどに巻き込まれた形跡はなかった。

 逃走したのは体長約120センチ、体重約30キロの2歳オスのシェパードで、体毛は黒と茶の「クレバ号」だ。山中での捜査中、鑑識課員が持っていたリードを振り切って突然逃走。捜査員35人態勢で行方を追っていた。

 無事クレバ号は発見されたが、クレバー(賢い)とは言い難い逃走劇で、今後は第一線から外れる可能性が高いという。都内で中央警察犬・家庭犬訓練学校を運営する藤村泰亮代表はこう分析する。

「警察犬の逃走は聞いたことがない。何かに驚いて逃げるくらいしか考えられないが、そうなら警察犬として失格。まだ2歳と若いので、再教育されて復帰の可能性はあるが、不適格とされてこのまま引退もあり得る」

 警察犬は犬界のエリートだ。必要とされる素質は遺伝要因が強く、優秀な両親同士を交配させた由緒ある血統がほとんど。生後6か月くらいから1年かけて厳しい訓練を施され、試験をクリアしてようやく警察犬として活動できる。その後も年1回の試験をパスし続けなければならず、一般の飼い犬とは“教育レベル”が違うのだ。

 再教育で何とかなればいいが…。