西川きよし 漫才師初の文化功労者選出で愛妻ヘレンと〝号泣〟

2020年10月27日 11時30分

妻ヘレンの話で感極まったきよし

 小さなことからこつこつと――。お笑いタレントの西川きよし(74)が、2020年度の文化功労者に選出された。演芸人としては02年の落語家の故桂米朝さん以来18年ぶり、漫才師としては初の選出となる。

 故横山やすしさんとのコンビで漫才ブームを巻き起こしたきよしは「大衆芸能という部門の中の演芸、漫才まで裾野を広げていただいたことがうれしい。お客様のおかげ。感謝したい。小さなことからこつこつと頑張ってきてよかった」と笑顔。仏壇でやすしさんにも報告したといい「やすしさんに漫才に誘っていただいたおかげ。感謝以外何ものでもない。(やすしさんも)『そうか、よう頑張ったなぁ。俺がおる間に欲しかったなぁ』って言ってると思います」と大きな目を輝かせた。

 そんなきよしが、なにより感謝したのが妻のヘレンだ。〝なにわのロイヤルファミリー〟として、そのおしどり夫婦ぶりは有名だが「(選出の)知らせを受けて、最初に家内に報告した。一緒になるときは両家とも大反対でしたので…」と話し始めると感極まり涙。「一人の女性がこんなにも一人の男に、自分の人生をかけて尽くせるんかなぁといつも内心思ってます。『2人で大きなバリアを乗り越えてきて良かったなぁ』って号泣に近い状態でした」と振り返った。

 2人の長男の忠志も以前、本紙の取材にこう答えている。

「父と母は世間一般でいう苦労をしていると思う。でも、父は『ヘレンの生きてきた苦労からすれば、俺は一切、苦労していない』と言うんですね。祖父が高知で借金の保証人になって、夜逃げ同然で大阪に出てきたから、父も相当の苦労をしている。それでも、多くの人から『生きる力やなにくそという信念がありながら、どんな人にも腰が低い』と受けとめてもらって、今も現役で人生を送っている。そんな両親は僕の人生で一番尊敬する2人ですね」

 きよしは今後の目標について「やすしさんとも『死ぬときは舞台の上がいいな』と話していたくらい舞台は素晴らしいところ。80歳くらいまでは舞台に出たいなぁ」と語った。毎朝のラジオ体操と愛妻ヘレンが作る具だくさんのみそ汁で、これからも笑いを届けていくつもりだ。