元格闘家の須藤元気参院議員(42)が26日、超党派の「格闘技(プロレス・総合格闘技等)振興議員連盟」を設立したことを本紙に明かした。

 呼びかけ人は、須藤氏をはじめ、文部科学相を歴任した自民党の馳浩衆院議員(59)、公明党の太田昭宏衆院議員(75)、国民民主党の榛葉賀津也衆院議員(53)、旧民主党政権で首相を務めた野田佳彦衆院議員(63)だ。

 同議連の活動は、党派を超えた相互の交流を深め、プロレスや総合格闘技の健全な発展と普及を推進する政策について、提言をまとめて実現することを目指している。

 須藤氏は「呼びかけ人は全員が濃いメンバーになりました。衆参には、およそ40名前後の武道、格闘技に推進とされる国会議員がいます。政治信条は異なるとはいえ、心身一如の原理を心得た毅然たる人生観の持ち主です。来月の初会合までに人数が増える見通しです」と話す。

 プロレスや格闘技の興行は、新型コロナウイルス禍の影響でほかの業種と同様に収入面などで大きなダメージに見舞われている。

 須藤氏は同議連が外国人選手の入国問題、興行上の安全担保などの受け皿となることを目指し、各団体からヒアリングを行うという。

「馳先生が新日本プロレスに、僕が格闘技系団体に同議連の参加を呼びかけます。新型コロナ禍は、選手たちの生活にも出ています。安全を担保し興行が多く打てていけば、地域経済の活性化にもつながります」と須藤氏は熱く語った。