高崎殺人に瀬戸不倫…ネットで広がる「なぜ妻が夫の不祥事の謝罪しなきゃいけないのか」の声

2020年10月21日 05時15分

新潟市の会社員女性が殺害された事件の舞台となった高崎駅周辺

 なぜ妻が謝罪せねばならないのか? 群馬・JR高崎駅付近に停車していた車内で18日、会社員・大沢佳那子さん(30)が刺殺された事件で、現場から逃走していた容疑者の男(36)が、千葉市内で自殺していたことが20日、分かった。男には妻子がおり、報道陣に対応した妻は夫に代わり謝罪。折しも、競泳男子の東京五輪代表・瀬戸大也(26)の不倫騒動での妻の対応をほうふつとさせたことで、SNS上では様々な意見が投稿された。


 事件は18日午後7時半ごろ、大沢さんがレンタカーの運転席で胸などを刺され、血だらけで倒れているのを通行人が発見。現場では、助手席にいた容疑者とみられるスーツを着た男が、女性と言い争い、逃走する姿が目撃されていた。

 警察はレンタカーの貸し出し名義などから、男を千葉県松戸市の会社員と特定。殺人の疑いで逮捕状を取って行方を追っていたところ、19日午後、千葉市内のホテルで自殺しているのが確認された。

 警察はこの男を容疑者死亡のまま書類送検する方針。大沢さんは今年6月、新潟県内の警察署に計4回、男女トラブルを相談していた。

 男は大沢さんを殺害した後の18日午後10時ごろ、松戸市にある自宅に帰宅。妻や子供に謝罪し、約15分後に再度外出したという。その後、千葉市内のホテルに移動したとみられる。家族からは19日に行方不明者届が提出されていた。

 捜査関係者によると、大沢さんと男は職場の知り合い。警察へ男女トラブルを相談していた大沢さんが殺害された事実を踏まえると、男が大沢さんと不倫関係にあった可能性も考えられる。

 容疑者の死亡が20日に発表された後、容疑者の妻は報道陣に対し「被害者の方には大変、夫が申し訳ないことをしたと思って、謝罪させていただきます。申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 18日に容疑者が帰宅した時のことについて「普通ではないという感じで、何かしらのことをしてきたのかなという様子だった」と言い、「女性との関係は私も知っていたので、何か女性とトラブルがあったのかな、と。向こうとここまでのトラブルになっているなんて思いもせず」などとも語った。

 妻が謝罪する様子に、SNS上では「奥さんだって裏切られているのに夫に代わって謝罪している」「いくら家族とはいえ、不倫して殺人して自殺した夫の行為を謝罪しなければならないのか」と同情の声が上がった。

 容疑者の家族として謝罪すべきという声もあるが…。

 不倫といえば、瀬戸大也がCA(キャビンアテンダント)との不倫を報じられたばかり。スポンサー企業は契約を解除し、瀬戸は東京五輪の競泳主将を辞退するなどの騒動に発展した。

 発表した謝罪文では、妻で元飛び込み日本代表の優佳さん(25)のコメントも報じられた。優佳さんが不倫をされた心境を月刊誌ウェブ版のインタビューで語ったこともあり、公の場に出て来ない瀬戸に批判の声が噴出。不倫後に妻が謝罪という点は、千葉の容疑者妻と立場は一緒だ。

 夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏は「瀬戸さんの騒動については、スポンサー企業に経済的にも損失を与えた瀬戸さん本人が会見を開くなどして謝罪すべき。本人が謝罪することで、今後の道や風向きも変わってくるのでは」とした。

 一方、容疑者妻については「報道のカメラを向けられた状態で、家族が亡くなったことで現実感がなく、精神的に乖離している可能性がある」と指摘。

 その上で「妻の謝罪論争」については「瀬戸さんは文書のみでの謝罪、殺人を犯した男は自死を選び、どちらも逃げている。一方で、日本人の考えとして昔から、例えば、立てこもり事件を起こした息子に代わって母親が公の場で謝罪するという風潮も残っている。夫が逃げた場合、状況的には、もう妻が出るしかないのです」と分析している。

 不倫男の責任追及、不倫をされた妻への同情の声は多いだけに、今後は変わっていくかもしれない。