
〝鬼監督〟が「伊勢谷問題」も吹き飛ばした?
女優の黒木瞳(60)が2回目の監督を務めた映画「十二単衣を着た悪魔」(11月6日公開)の完成報告会が20日、都内で行われた。
同映画は主演・伊藤健太郎演じる現代のネガティブ男子「伊藤雷(らい)」が、平安時代の「源氏物語」の世界にタイムスリップするSF作品。その伊藤がなぜか陰陽師として活躍することになり、女優・三吉彩花演じる「弘徽殿女御(こきでんのにょうご)」との物語が展開するSFエンタメ作品となっている。
会見では、黒木監督の演出の熱心さが話題となった。
黒木監督からマンツーマンで指導を受けた三吉は「監督のご指導がなければ、いまの弘徽殿女御はなかったです」と感謝。黒木監督も「私のすべてを教えるつもりで演出しました」と女優魂を叩きこんだという。
また、伊藤沙莉(26)には〝だまし討ち〟で、台本には書かれていないキスシーンも。黒木監督が伊藤健太郎にひそかに仕込み、キスしたそうで、伊藤沙莉は「ふざけているのかと思った。健太郎がアドリブしたのかと。結果的にいいシーンになりました」と明かした。
黒木監督も「本来なら女優さんに台本に書いていないキスをするのはNG。私なら怒っているかも(笑い)。クレームが来なくてよかったです」。美しい顔に隠された〝鬼監督〟ぶりをちらりとのぞかせた。
実はこの映画は、先月8日に大麻取締法違反(所持)で逮捕され、29日に起訴された俳優・伊勢谷友介被告が、主要な役どころで出演していることでも注目されている。逮捕、起訴により作品の再編集や公開延期も取りざたされたが、結局は予定通りの公開となった。
「製作サイドでは『役者のスクリーンの中での表現と、個人の逮捕は別』ということでした」(映画関係者)
黒木監督は伊勢谷被告にどんな演出をしたのか? 気になるところだ。
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