2年続けてクリスマスに帰省しないことが報じられているヘンリー王子&メーガン妃だが、夫妻は来年明けに始まる裁判に出廷するため、英国に戻ると米紙ニューヨーク・ポストの芸能サイト「Page Six」が19日報じた。

 この裁判はメーガン妃がプライバシーと著作権を侵害されたとして英紙デーリー・メールの発行元を訴えたもので、英高等法院は来年1月11日から10日間の集中審理を予定している。

 ただ、英国到着後は14日間の検疫期間が必要なため、同妃が裁判初日から出廷する場合、年内の入国になるという。

 だが、同紙は夫妻がクリスマスをエリザベス女王や王族らと一緒に迎えることはせず、米国・カリフォルニア州の高級住宅地モンテシトに購入した新居に留まるとしている。夫妻は昨年、カナダでクリスマス休暇を過ごした。

 米誌「ヴァニティ・フェア」は夫妻に近い関係者の話として「このところ2人はカリフォルニア州での新たな生活と新居をとても楽しんでいる」とし「現段階でクリスマスに帰省することはない」と伝えた。

 だが、同誌によると、本当の理由は兄夫妻のウィリアム王子&キャサリン妃との気まずい関係だ。同関係者は「今は(王室の)誰もが家族水入らずのクリスマスを一緒に迎える心の準備はできていないと思う」と漏らした。

 メーガン妃はヘンリー王子と結婚前の2018年、疎遠になっていた父親に宛てた手紙の抜粋を掲載したとして、デーリー・メールや同紙日曜版メール・オン・サンデー、電子版のメール・オンラインを発行するアソシエーティド・ニューズペーパーズをプライバシー侵害などで訴えている。

 裁判では原告であるメーガン妃の出廷が義務付けられ、原告側の裁判費用は莫大で、2億4000万円を超えると報じられている。また、証人として同妃の父親も出廷する可能性も出ている。

 裁判は今年4月から予備尋問が進められており、来年1月にいよいよ原告側と被告側による口頭弁論が行われる。結果がどうであれ、英王族が提訴したこの訴訟、すでに世界的な注目を集めている。