南米ペルーのミステリーにして世界遺産の「ナスカの地上絵」の新しい地上絵を、ペルーの考古学者が発見した。丘の斜面に描かれている全長37メートルの巨大な絵は、ネコ科の動物のようだ。ナスカで最古の地上絵とみられるが、どこかで見たことがあるような気も…。

 今回、発見された地上絵は通称「古代ネコ」。現在から2200年前後さかのぼる紀元前2世紀よりもさらに以前のものらしく、最古の地上絵と考えられるが、特徴は“ヘタ”なことだろうか。

 ナスカの地上絵が描かれた目的については、旅人の道しるべ、神々へのささげ物、雨乞いの儀式のための道、宇宙人のメッセージなどさまざまな説がある。

 長年研究していたドイツの故マリア・ライヒェ博士が、過去に杭とヒモを使い、どんな絵も描けることを証明したが、地上絵はあまりに巨大なのに驚くほど緻密。有名なハチドリは全長96メートル、コンドルは135メートルもある。

 だからこそ、現代の人間が再現できると分かっていても、「宇宙人がUFOの発着場として描いたのでは?」「宇宙船の滑走路?」などと、オカルトマニアをワクワクさせてきた。

 今回の発見について、UFO研究家の竹本良氏はこう語る。

「知人は『うちの孫だってこんなヘタな絵描かないよ』と酷評しました。それにしても、元AKB48の小嶋陽菜さんが描くトラやネコのヘタウマ絵そっくりですね。小嶋さんはインカの魂を持つ宇宙人かもしれません」

 そう冗談を飛ばす竹本氏だが、たしかに過去に〝こじはる〟が描いたトラの絵と地上絵はウリ二つ。古代人の画力は〝こじはる級〟だった可能性も同時に立証されるかもしれない。さらに竹本氏は「このネコ、よく見るととっても変なのです」と奇妙な点について明かす。

「ヒゲがないし、鉄腕アトムの頭みたい。口が丸すぎます。尻尾が太すぎますし、尻尾にクシのような模様があり、後ろ脚がでかすぎます」

 つまり、そもそもネコではないのか?

「昭和末期、宇宙人コンタクティーが『宇宙生物エルバッキー』と称するネコ型生物の写真を公開したことがあります。この古代ネコは地球のネコではなく、宇宙生物ではないでしょうか」(同)

 それにしても、丘の斜面に幅37メートルもの地上絵を描くのは相当な労力が必要だろう。その労働に見合う制作の根拠は何だったのだろうか?

 竹本氏は「今、ヘタウマな古代ネコが見つかったのは、ひょっとしたらコロナ禍と経済恐慌に疲れ、心すさんだ現代人に対して、ナスカの古代人からの“ほっこりメッセージ”だったのかもしれません。ナスカの古代労働者に『ありがとう』を言いたい気持ちです」と話している。