43年ぶり快挙! フリートウッド・マック77年名盤「噂」が再び全米トップ10入りしたワケ

2020年10月19日 17時28分

スティービー・ニックス(右から3人目)らフリートウッド・マックのメンバーたち(ロイター)

 1977年の全米アルバムチャート1位に輝いた英ロックバンド、フリートウッド・マックの歴史的名盤「噂(Rumours)」が今週、43年の時を経て、再び同チャートのトップ10入りを果たした。

 同アルバムは先週の13位から7位に上昇。異例のリバイバルは、ある米国人のTikTokユーザーが先月下旬に投稿した動画がきっかけだった。

 投稿者はアイダホ州に住むネイサン・アポダカさん(37)という丸刈りの男性。ジャージのパーカー姿でスケートボードに乗り、瓶入りのクランベリー&ラズベリージュースを飲みながら、BGM曲に合わせて口パクし、さっそうと公道を走るという自撮り動画だ。

 そのBGM曲が「噂」からシングルカットされ、当時全米シングルチャート「ビルボードHot 100」の1位を記録した「ドリームス」。女性ボーカル、スティービー・ニックス(72)による神秘的な愛の破局を歌った楽曲だ。同アルバムからは「ドリームス」以外にも「ドント・ストップ」など計3曲が当時、同チャートトップ10入りしている。

 地元テレビ局「KTVB7」などによると、アポダカさんの動画は瞬く間に人気を集め、わずか2週間で再生回数は3000万回を超えた。すると、TikTokやツイッターなどSNSにはアポダカさんをまね、「ドリームス」の曲に乗せてスケボーする〝ドリームス・チャレンジ〟と名付けられた動画が次々と投稿された。

 フリートウッド・マックのリーダー、ミック・フリートウッド(73)が同じジュースを飲みながらスケボーする動画をツイッターで公開すると、歌手シャキーラ(43)も〝ドリームス・チャレンジ〟に挑戦。スティービー本人も先週、ピアノの前で真っ白のローラースケート靴を履きながら「ドリームス」を歌う動画をツイッターに投稿した。

 米紙ニューヨーク・タイムズの取材にアポダカさんは「出勤しようと朝8時、車に乗ったらバッテリートラブル。仕方なくジュースを持ってスケボーで家を出たんだ。勤務先までの途中でお気に入りのフリートウッド・マックを聴きながらTikTokを撮った」と明かした。

 アポダカさんのついてない一日の始まりが、思わぬSNSの大バズりと、伝説的アルバムのリバイバルにつながった。