あれほど人気があった小泉進次郎環境相(39)の〝地盤沈下〟が止まらない! 安倍内閣に引き続き、菅内閣でも環境相に留任した小泉氏だが、最近は目立っている場面がほとんど見られなくなってしまった。最近では人の意見に乗っかるだけの男に…。
安倍晋三首相の退任に伴う自民党総裁選で、小泉氏が支持を表明していた河野太郎氏(現・行革担当相)は、あっさりと不出馬を表明。小泉氏は結局、菅義偉氏(現・首相)に投票した。
ただ2012年と18年の総裁選では、石破茂氏に投票していた。特に18年は「安倍1強体制」を批判する形で石破氏に投票したが、そのわずか2年後は、「菅1強体制」の様相を呈していたにもかかわらず、あっさり菅氏に投票。独自色はどこにも見られなかった。
12、18年の総裁選では、当時抜群の人気を誇った小泉氏が誰に投票するのか注目されていたが、今では存在感が薄くなっていく一方、〝1強体制〟を批判することすらできなくなってしまっている。
独自色が見られなくなったのは、政策面でも同様だ。最近は、河野氏に〝乗っかる〟ケースが増えているという。
河野氏は行革担当相就任早々、深夜に及ぶ就任会見の廃止を訴えた。すると小泉氏は「私も同感だ」と追随。さらに、河野氏がはんこ廃止を訴えると、これまたすぐに「省内のはんこ業務を廃止する方向で速やかに見直す」と反応。環境省における育児休暇取得の申請書への押印をさっそく取り止めた。
乗っかるの相手は河野氏だけではなかった。先月25日に北海道の阿寒湖を視察に訪れた小泉氏は「この電線をなくしたい」と意気込んだ。景観がすばらしい場所にもかかわらず、電柱と電線があるのは似つかわしくないと訴えたのだ。
ただ、この「電柱と電線をなくしたい」という発想も、小泉氏のオリジナルではない。有名なところでは、小池百合子東京都知事が電線地中化という持論を持っていた。
また小泉氏は、7月1日から始まったプラスチック製のレジ袋有料化を推進したが、国民の間でこの評判はすこぶる悪い。コロナ禍ではエコバックの方が感染リスクがあるとの懸念も生まれたり、エコバックを使った万引きが起きたり、さらにはスーパーの買い物かごが盗まれるケースまであったりと悪影響が出ている。
もちろんプラスチックごみを減らす意識づくりという大義名分は国民も理解している。それでも「延期でよかったのでは」と嘆息する声が漏れるのも無理からぬことだ。
あれほど人気を誇ったにもかかわらず、独自色を出せぬばかりか、便乗路線に転じるとはいったい、どうしたというのか?
永田町関係者は「進次郎氏は今年1月に長男が誕生して育休を取得したが、評判は芳しくなく、レジ袋有料化も批判されてしまった。それもあって、自分から発信していく手法にこだわらなくなったように感じますね」と変化を指摘した。
一方で野党関係者は「進次郎氏は前から、ふわっとしたことしか言ってこなかった。はやりに乗っかるのもそうなのでは?」と、変化ではなく〝これが平常運転〟と見ている。
昨年8月に滝川クリステルとの電撃婚を発表後、数々のスキャンダルが噴出した小泉氏。かつてのように「将来の首相候補」と言われたころの輝きを取り戻すのは、もはやムリなのか?